2011年12月28日のマーケット予想

株:米株式市場横ばい
27日の米株式市場は、12月消費者信頼感指数が64.5と市場予想を大幅に上回る一方、10月S&Pケース・シラー住宅価格指数が前月比-1.2%と前月から大幅に低下するなど、強弱材料が交錯したことに加えて、クリスマス休暇明けで市場参加者が少ないことから、値動きに乏しく、ほぼ横ばいで引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比2.65ドル安の12,291.35ドルで引けた。
本日の東京市場では、米国市場が横ばいとなるなど、取引材料に欠ける一日となっており、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,445円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,400円−8,500円となっている。

為替:動意薄の展開
27日の外国為替市場では、英国や豪州がボクシングデーで祝日となるなど、市場参加者が少なかったことや、29日のイタリア国債入札を控えて、商いを手控える動きが強まり、動意薄の展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台後半、ユーロドルは1.30ドル台半ばとなっている。
本日から英国などの市場が休暇明けとなり、海外の取引が活発化するとみられているものの、市場の注目は29日のイタリア国債の入札に集まっており、商いを手控える動きが続くとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.60−78.20円となっている。
 
商品:NY原油続伸
27日のNY原油先物取引は、イランが核開発をめぐる制裁への報復措置として、原油輸送の要であるホルムズ海峡の封鎖を警告し、供給ひっ迫懸念が強まったことや、12月米消費者信頼感指数の大幅改善したことなどが買い材料となり、6日続伸となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比1.66ドル高の1バレル101.34ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、3年近く維持してきたテクニカル上の下値支持線を割り込んでおり、これを嫌気したファンド勢から売りが出たことや、1月限納会に絡んだオプション絡みの売りも膨らみ、4日続落となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比10.50ドル安の1オンス1,595.50ドルで引けた。