株:NYダウ続伸
30日の米株式市場は、同日発表された3月ADP全米雇用報告が前月比+20.1万人とほぼ市場予想と一致し、米雇用情勢の回復が確認され、今週末の雇用統計への期待感が高まったことに加えて、これから本格化する企業決算への期待感などを背景に、堅調に推移し、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比71.60ドル高の12,350.61ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇していること、為替市場でも円安・ドル高基調となっており、輸出関連株などにとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,770円となっており、市場の予想レンジとしては9,600円−9,850円となっている。
為替:ユーロが上昇
30日の外国為替市場では、欧州中央銀行のビーニ・スマギ専務理事が段階的に金利を上げる意向を示したことを受けてユーロがドルや円に対して堅調に推移した。NY終値ベースで、ドル円は83円近辺、ユーロドルは1.41ドル台前半となっている。
本日は、豪2月小売売上高(前月比+0.4%)、ユーロ圏3月消費者物価指数(予想:前年比+2.3%)、週間新規失業保険申請件数(予想:38.0万件)、3月シカゴ購買部協会景気指数(予想:70.0)など注目される経済指標の発表が予定されている。さらに、タルーロFRB理事などが講演を行う予定となっており、当局者の発言にも注意する必要がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては82.50−83.80円となっている。
商品:NY原油反落
30日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計において、原油在庫が先週比290万バレル増と、市場予想を上回る積み増しとなったことなどが嫌気され、反落して引けた。中心限月の5月限の終値は、前日比0.52ドル安の1バレル104.27ドルで引けた。
NY金先物取引では、中東・アフリカ情勢の先行き不透明感を背景とした押し目買いが優勢となり、5日ぶりに反発して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比7.60ドル高の1オンス1,423.80ドルで引けた。