株:NYダウほぼ変わらず
20日の米株式市場は、前日のギリシャとEU、IMFの代表との電話会談が生産的だったとの発表を好感して、欧州株式市場が上昇したことから、米株式市場も上昇して始まった。ただ、格付け会社S&Pがイタリア国債の格付けが引き下げると発表したことや、10月上旬までに予定されているギリシャへの追加融資が遅れるとの憶測が高まったことが嫌気され、値を消す展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比7.65ドル高の11,408.66ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場がほぼ横ばいだったことや、FOMC声明の発表が控える中で、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,630円となっており、市場の予想レンジとしては8,600円−8,750円となっている。 」
為替:ドルが下落
20日の外国為替市場では、FRBが20-21日のFOMCで追加緩和策を打ち出すのではないかとの観測などを背景に、ドルがユーロなどに対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台半ば、ユーロドルは1.37ドル近辺となっている。
本日は、英中銀MPC議事録の公表、FOMC政策金利の発表とバーナンキFRB議長の記者会見などに注目が集まっている。経済指標の発表では、米8月中古住宅販売件数(予想:471万戸)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.00−77.00円となっている。
商品:NY金反発
20日のNY原油先物取引は、為替市場でドル安が進行したことや、欧米株式市場の上昇などを背景に買いが優勢となり、3日ぶりに反発した。中心限月の10月限の終値は、前営業日比1.19ドル高の1バレル86.89ドルで引けた。
NY金先物取引では、国際通貨基金(IMF)が悲観的な経済見通しを公表したことや、格付け会社S&Pによるイタリア国債の格下げなどを背景に、安全資産としての金を買う動きが強まり、中心限月の12月限の終値は、前営業日比30.20ドル高の1オンス1,809.10ドルで引けた。