2012年1月10日のマーケット予想

株:NYダウ反発
9日の米株式市場は、米企業決算に対する期待感から、買いが優勢となったものの、イタリアやスペインの国債入札に対する警戒感から、上値は限定的となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比32.77ドル高の12,392.69ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は上昇したものの、シカゴ先物市場の日経平均先物が8,350円と、前日の日経平均を下回っており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。株式市場の予想レンジとしては8,300円−8,400円となっている。

為替:ユーロの買い戻し
9日の外国為替市場では、前週のユーロ売りの流れが継続し、ユーロドルは一時1.26ドル台半ばまで下落した。その後は、ショートカバーが入り、ユーロが買い戻される展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.27ドル台半ばとなっている。
今週は、12日のECB理事会や、12日と13日に行われるイタリアとスペインの国債入札の動向に注目が集まっており、本日は動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.30円となっている。
 
商品:NY金続落
9日のNY原油先物取引は、ドイツの11月鉱工業生産が前月比-0.6%となるなど、欧州経済の減速懸念が高まる中で、原油需要の先細り懸念が広がり、一時100.10ドルを付けた。ただ、イラン情勢への根強い懸念が引き続き相場の下支えとなり、下げ幅を縮小する展開となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比0.25ドル安の1バレル101.31ドルで引けた。
NY金先物取引でも、原油相場の下落に連れて、売りが優勢となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比8.70ドル安の1オンス1,608.10ドルで引けた。