2012年2月28日のマーケット予想

株:米株式市場横ばい
27日の米株式市場は、先週末のG20財務相・中央銀行総裁会議で、IMFへの資金拠出に対する進展がみられなかったことなどが嫌気され、下落して始まったものの、米1月住宅販売保留指数が前月比+2.0と市場予想を上回る良好な内容だったことなどを受けて、住宅関連株などを中心に買い戻しが優勢となり、NYダウは再び13,000ドルの大台を回復した。ただ、引けに掛けては利益確定の売りが強まり、S&Pとナスダック指数はプラス圏を維持したものの、NYダウはマイナス圏に沈む展開となり、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比1.44ドル安の12,981.51ドルで引けた。
本日の東京市場では、為替市場で円高が進行したことや、エルピーダメモリが会社更生法を申請したことなどが、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,590円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,500円−9,650円となっている。

為替:円の買い戻し
27日の外国為替市場では、最近の円売りが行き過ぎとの見方が広がる中で、円を買い戻す動きが優勢となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台半ば、ユーロドルは1.34ドル近辺となっている。
本日は、1月米耐久財受注(予想:前月比-0.5%)、12月米S&Pケース・シラー住宅価格指数(予想:前月比-0.2%)、2月米消費者信頼感指数(予想:63.1)などの経済指標の発表が予想されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.00−81.00円となっている。

商品:NY原油反落
27日のNY原油先物取引は、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことや、先週までの急急騰を受けた利食い売りが出たことなどから、8日ぶりに反落した。中心限月の4月限の終値は、前営業日比1.21ドル安の1バレル108.56ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、続落となった。中心限月の4月限の終値は、前営業日比1.50ドル安の1オンス1,774.90ドルで引けた。