2012年8月6日のマーケット予想

株:NYダウ急反発
3日の米株式市場は、7月米雇用統計で、失業率は8.3%と前回の8.2%から悪化したものの、非農業部門雇用者数が+16.3万人と事前予想を大幅に上回ったことなどを好感し、急反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比217.29ドル高の13,096.17ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,675円となっており、株式市場の予想レンジは、8,600円−8,750円となっている。

為替:ドルが下落
3日の外国為替市場では、米雇用統計が堅調な内容となり、株式市場が急反発したことを受けて、リスク資産への投資が活発化し、ユーロや資源国通貨である豪ドルなどが上昇し、ドルが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台半ば、ユーロドルは1.23ドル台後半となっている。
本日は、注目される取引材料が乏しいため、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.30−78.90円となっている。

商品:NY原油反発
3日のNY原油先物取引は、米雇用統計が市場予想を上回ったことなどを好感し、急反発して引けた。中心限月の9月限の終値は、前営業日比4.27ドル高の1バレル91.40ドルで引けた。
NY金先物取引では、米雇用統計が良好な内容となったことを受けて、FRBによる追加量的緩和への期待感が後退し、マイナス圏に沈む場面もあったものの、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、原油相場の上昇などに連れて、買いが優勢となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比18.60ドル高の1オンス1,609.30ドルで引けた。