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日経225先物に特化したニュース・情報です。

静かなる崩壊

  昨年も何度か、同じようなことを書いた記憶があるのですが、欧州にせよ米国にせよ、一気にどん底に落ちるのではなく、じわりじわり、ゆっくりとしたスピードで転落していくのは、日本にとってあまり歓迎すべきでない状況です。
  よく陰謀論なんかを信奉している人は、悪だくみの元締めの一派が、米国を計画倒産させて、世界を壊滅状態に追い込み、そこから再び、新しい世界秩序を牛耳るみたいなストーリーがあるみたいに言い立てますし、私自身も米国に寄生している連中が米国を見捨てるのかなぁと漠然と思っていました。だから、崩れるときには一気にくるのかなと予想していました。
  しかし、米国の財政破綻がいよいよ表面化した、昨年夏以降の動きを見ていると、米国を見限るところか、株価を不自然な水準にまでつり上げ、そう簡単には売り崩せないような状況になっています。
  それに表面上だと思いますが、このところ異常に中国に対して対抗心を燃やしますよね。いまさらながら「アジア重視」みたいなことを言い出し、TPPにこだわってみたり、普天間飛行場の移設について高飛車な姿勢を崩さなかったりと、未練がましい動きに出ています。
  また、イランへの戦争を視野に対イラン原油禁輸などで圧力を強めたり、北朝鮮の総書記死亡に乗じて、いろいろとちょっかいを出してきます。
  物理的に距離が離れていて、歴史、文化的にも米国がアジアに君臨し続けるのは難しいと思うんですがね。何より、金融ばくちと不動産転がしで成り立ってきた、経済が崩壊しつつあり、アジアでプレゼンスを確立するのは、費用的にも無理になっています。
  米国がアジアからいなくなって困るのは、ずぶずぶの関係になりすぎた韓国ぐらいのもんです。だから、さっさと国家破綻して、アジアから出て行ってくれればいいのですが、しつこく居座ろうとします。
  一番面倒なのは為替ですよね。数カ月に一度、円高ドル安を演出して、日本に為替介入をさせ、数兆円ずつ搾り取っていきます。米国なんて堕ちるところまで堕ちるに決まっているのに、戦後最高値をたかだか1円、2円更新しただけで大騒ぎするなよと。ドルを暴落させて、米国の優良企業株や不動産を買いあさればいいんですよ。ただ、それだけの話です。
  今後も数円円高が進行するたびに、介入させられ、何兆円かずつ献上しなければならないのでしょうか? 今の財務省、そしてその連中に完全に操られている野田政権は本当にやりかねないので、怖いところです。
  世界でも最も健全な経済を維持してきた日本ですが、こうやって米国に抱きつかれるような形で、国富を吸い上げられ、体力を奪われて、心中させられることになるのでしょう。困ったもんです。
  すでに米国に対しては、米国再購入という形で十二分な貢献をしているはずです。だからその分は損切りは避けられないし、覚悟を決めるべきでしょう。しかし、これ以上の出血は何としても避けたいところです。
  ずるずると為替介入をさせられ、傷口が大きくなり、取り返しのつかない事態に陥る前に、さっさと米国が国家破綻し、守るべきものを守ってリセットし、新しい時代を切り開きたいものです。
  しかし、この期に及んでまだ、米国にしっぽを振る連中が大勢いるのは、情けない限りです。米国はもともと何か起きても日本を軍事的脅威から守ろうとは思っていないし、リーマン・ショック前までは輸出で儲けさせてくれましたが、米国民は貧困ラインに陥り、もはやいい物をつくっても買ってくれないのです。日本にとって何のメリットもないのに、米国ににじり寄って何がしたいのか?
  従来なら、米国との同盟し、中国やロシア、北朝鮮と対抗することが、国益を守ることだと考えられていましたが、実は、茶番だったということにみんなが気付き始めています。要は、東アジアで米国が存在感を示すには、お互いが仲良くできないような状況をつくり出せばいいわけです。米国の世界戦略にまんまと乗せられてきましたが、みんなしっかり気付いています。
  それでもなおインチキを仕組もうとしている米国なので、崩壊するときは、一気に崩れるというよりは、現在のようにじりじりと後退していくと考えた方がいいのかもしれません。
  これだけ国家を挙げて赤字を垂れ流し、ドルを刷り散らかしている米国がいまだに偉そうにふるまっているのが不思議ですが、醜態をさらしながらも、まだまだ生き延びたいようなので、粘り強く国家破綻を待つしかありません。

相場操縦全開!

  マイナーSQでここまで気合の入った価格操作を見たのは初めてです。これはいくらなんでもやりすぎでしょう。誰か声を上げないの?1300枚の板なんて異常ですよ。明らかに。
  一見強そうに見えますが、8450をつけた意味を考える必要があります。その一方で8500台にしがらみがあるので、ロングを救済する可能性も考慮しなければならない。
  やりたい放題のでたらめ相場です。

1月13日のポイント

  ところどころで反撃するものの、じりじりと後退モードのように見えます。トレンドラインに沿って動いてくれるかどうか。目先の方向性を決めるなら来週ですかね。ただ、その後は中国の春節(旧正月)があります。ぼちぼちお付き合いするというスタンスですかね。

10870
10780
10670
10560
10480
10330
10310
10200 直近高値
10160
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10040 震災後戻り高値
10010
9980
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9880
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9730 
9710 6月28日高値
9690 
9670
9660
9650
9630 
9600
9580
9550
9520~9530
9430~9440
9360~9370
9310
9280 38.2%押し
9200
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9060
9000 50%押し
8930
8900
8870
8850
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8800
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8710 61.8%押し
8660
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8610
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8400
8360 76.4%押し
8310
8290
7800 震災後安値

電子敗戦

  米ラスベガスで開催中のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)。このところ、毎年話題になるのはテレビで、イノベーションが目に見えるのはこの分野しかないといっても過言ではないので、実質的に新しいテレビのコンセプトを競う、ショーと化しつつあるのですが(一応、スマホなどもある)、今年もまたまたテレビ主体の展示になっています。
  予想されていたことなので、今さら驚くべき話でもないのですが、さらに勢いを増すサムスン電子、LG電子の韓国勢と、落日の日本メーカーの差が今回のショーでますます鮮明となりました。
  背景には円高、ウォン安と、米国が韓国を増長させているという政治的側面もあるのですが、それ以外にも、日本メーカーのグローバル視点の欠如、積極性のなさという、致命的な欠点もあります。
  ショッキングなのは、韓国勢が有機ELパネルの大型化と、量産化を実現し、年内にも本格攻勢できる体制を構築しつつあるのに対し、日本メーカーは液晶の高精細化とか、インターネットテレビを使いやすくする新型リモコンとか、従来の技術やコンセプトの延長上にしかないという点です。
  もちろん、有機ELだって今に始まった話ではなく、6、7年前から、どの段階で大型化、量産化されるかということは議論されており、ソニーが世界に先駆けて、商品化しているわけです。
  しかし、完全に開発や設備投資のタイミングを見誤り、商品化も不発に終わるという、このところの日本メーカーの負けパターンがまた再現されました。
  サムスン電子なんかは、早い段階でスマホ「ギャラクシー」に有機ELパネルを搭載して、認知度を上げ、小型パネルの量産体制を整えた上で、テレビ分野に攻め込むわけですから、かなり計算して戦略を立ているわけですが、これに対して、日本メーカーはテレビ事業の見通しを見誤り、リストラに追われる状況です。
  おそらく、今年の年末商戦には有機ELの大型テレビが間違いなく市場投入されるわけですが、サムスン電子やLG電子のコンセプトモデルは本体の厚さが5ミリを切っており、おそらく同等のモデルが出てくることが予想されます。
  高精細で超薄型のテレビが家電売り場に並ぶ一方で、ソニーやシャープやパナソニックの旧式の液晶やプラズマパネルをつかったテレビが雁首をそろえるわけです。消費者はどちらに興味をひかれるでしょうかね?
  おそらく韓国勢が売り場を席巻し、売り場の大部分を占めるのに対し、日本勢は隅っこに追いやられるか、下手をすれば売り場から締め出されることでしょう。
  パナソニックが有機ELへの参入を表明したようですが、どうやってパネルを調達するのか? プラズマの生産をやめる尼崎工場で作るのか? 韓国あるいは台湾から外部調達か? かなり苦しいし、劣勢の戦いといわざるをえません。
  それよりも液晶とプラズマの二正面はいいかげんやめ、液晶にまずは一本化するべきなのではないでしょうか? 相変らず不可解な経営をする会社です。
  ソニーも米国人にのっとられてから訳のわからない会社になってしまいました。映像、音響とソフトの両立でブランドイメージを築けばいいと思いますが、中途半端ですよね。アンチ・サムスン電子、アンチ・アップルで、それなりの存在感を示せるはずですが。
  シャープは薄型テレビのパイオニアとして果たした役割は過大評価してもしきれないくらいだと思いますが、企業の規模が小さすぎます。有機ELに対抗して、バックライトではなく、画素子にLEDを使ったテレビ(今回のショーでソニーが出展しているようです)に期待したいところですが、規模が物を言う世界で、独自路線でどこまで続けられるか。ソニーやパナソニックと違った難しい事情を抱えています。
  東芝あたりは伏兵でおもしろいんですがね。技術的なポテンシャルもずばぬけて高いです。ただ、原子炉や発電機など重電の余技として家電をやっているような感じでもあるので、どこまで真剣にやるかは未知数です。
  これは何度も触れていますが、欧米は人種差別意識もあって、日本が半導体をはじめ、ハイテク製品をつくれるとは思っておらず、技術や特許に対する保護が甘かった。そこへ日本メーカーが1970年代終盤から80年代にかけて猛攻勢をかけるわけです。
  大成功を収めた日本は、「電子立国」と有頂天になりました。1991年の湾岸戦争でも米国のハイテク兵器は日本製の電子部品なしでは成り立たないという状況になったのです。
  電子戦争の緒戦で日本は勝ったわけですが、米国の反撃もすさまじかった。韓国や台湾をけしかけて、日本のアドバンテージを奪い取る作戦に出ます。同時に大量生産、価格下落により、高付加価値だった電子製品をコモディティー化させてしまった。
  日本はじり貧に陥り、1990年代終盤から2000年代に入って、テレビや半導体で、韓国や台湾とほぼ互角かやや劣勢の戦いを強いられます。
  そして、リーマン・ショックを経て2012年。日本は円高、ウォン安の金融攻撃ともあいまって、完全に韓国勢(おそらく台湾勢も)の先行を許すことになりました。完全なる「電子敗戦」です。金融機関が徹底的にたたきのめされたマネー敗戦と似たような構図が見て取れます。
  韓国勢が長続きするかどうかは、今後の米国、あるいは中国の動向次第です。彼らだって、朝鮮半島の下半分の鼻くそみたいな国家によって支えられているわけですから、日本メーカー同様、いつでも簡単にひねりつぶされる可能性はあるわけで、現に米国から暗に嫌がらせを受けています。
  ただ、韓国勢の強みは、そのあたりの事情もわかった上で、自分たちのできる範囲で対策を取ろうとしていること。ここは日本とは大違いですね。
  日本のばか面をした企業トップは自分たちが米国の奴隷であることすら気付いていないのですから。

1月12日のポイント

  先物、ドル・円トレーダーはこのままいくと失業ですな。まあ、こういう時こそ、目標を見失わず、緊張感を保ちましょう。目標は、米国国家破綻でショート三昧です。
  明日は今月のSQ前最後の攻防ですがね・・・。

10870
10780
10670
10560
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10330
10310
10200 直近高値
10160
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10070
10050
10040 震災後戻り高値
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9880
9850
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9790
9750
9730 
9710 6月28日高値
9690 
9670
9660
9650
9630 
9600
9580
9550
9520~9530
9430~9440
9360~9370
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9280 38.2%押し
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9000 50%押し
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8710 61.8%押し
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8610
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8500
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8360 76.4%押し
8310
8290
7800 震災後安値