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日経225先物に特化したニュース・情報です。

ババ抜き

  欧州の財政問題をめぐって、ここ2、3カ月、毎週毎週、いろんな会議が開かれています。結果はご存じの通り、頻繁に動きがある割には、実効性のある対策は何一つ打ち出せず、問題を先送りしてここまできました。
  最初のうちはマーケットも、大して成果も出ていないのに、「問題解決への一歩」みたいなポジティブな受け止め方をして、好意的に受け止めていましたが、ここへきて、小手先の対策では満足せず、何も動かないことへのいら立ちを少しずつ表すようになってきました。ユーロがじりじりと安くなっているのはそういうことだし、世界的に株安の連鎖になりつつあるのも、そうですね。「もう我慢できない」ということです。
  ただ、リーマン・ショックでもそうでしたが、よほど切羽詰まった状況にならないと、何も動かないでしょうね。フランスや英国まで飛び火するかどうかは分かりませんが、少なくともイタリア以下は「アウト」です。だから、かねて指摘しているように、国家破綻の連鎖が止まらなくなるという前代未聞、史上最悪の金融恐慌が発生し、かなり深刻な状況に陥ることが予想されます。
  だから、現時点で、あえて火中の栗を拾おうという動きは、あるわけはなく、実際にやばい状況になったら、「後出しじゃんけん」でお茶を濁そうということでしょう。積極的にババを抱え込もうという奴はいないわけで、最終的に貸し手としては、中国や日本ということになるのでしょうが、賢明にも両国とも、表面上は積極姿勢を示してはいるものの、踏み込んだ支援には乗り出してはいません。
  ユーロが軟調といっても、1ユーロ=100円をキープしているわけだし、株価だって、額面上はまだまだ緊迫した状況ではありません。国債云々が言われていますが、「危険水準」の7%前後ですからね。所詮はそんなもんです。これが15%とか20%に跳ね上がれば話は別ですが。
  もし、支援に踏み出すのであれば、せめてもうひと叩きはしたいところです。1ユーロ=90円とか、金利上昇にいよいよ歯止めがかからなくなったところで、ビジネス上の規制緩和とか、いざとなれば土地や建物を接収するとか、しっかり担保を確保した上で、相手にとって不利な条件で、手を差し伸べればいいだけの話です。
  日本にとっては、ただそれだけの話なのですが、ここへ来て、米国がちょっかいをかけ始めましたね。日本の格下げみたいな話が唐突に出てくるというのは、彼らが「困ってますよ~」というサインです。馬鹿ですね。
  欧州の金融不安で、ギリシャだけでなく、ポルトガルとか、スペインとか、イタリアとかの国債に対しても、債務を実質的に棒引きするというような事態になった場合、米国の金融機関が痛手を被る恐れが出てきました。
  欧州は文化大国で、偉そうにいばりくさっていましたが、実は何のことはない、金融詐欺や不動産ころがしで、米国のお仲間だったということです。だから、欧米は一蓮托生。お互いに何かあれば、抱きつき心中せざるを得ない、深い関係にあるのです。
  そして、ここでも米国にけしかけられて、米国の金融機関を支えるため、日本はカネを無理やり出さざるを得ない状況に追い込まれる可能性が出ています。日本の財政がやばいから消費税を上げさせる→そうやって捻出した金を欧米の金融支援にあてさせるという実に単純な構図です。
  欧米の人たちも頭が悪いのか、今増税論議を始めたって、おそらく来年訪れるであろう、金融恐慌には間に合わないはずなんですよね。なりふり構わぬ方法で、カネを出させようという意図がありありだし、ここまで下品な要求をするくらい、困っているんだなぁということがうかがえ、ある意味、哀れを誘います。
  彼らが没落するのは、もう時間の問題だし、こんなものは真に受けず、のらりくらりかわしていればいいのです。ババ抜き合戦は欧米人同士でやってくださいと。しかし、欧米人ってなんてバカなんでしょうね。人の持っているものを欲しがってばかりで根が卑しいし、本当に気持ちの悪い連中です。
  

8295S→8160 +135×2 計270

  2012年3月限です。エントリーは月曜日。昨日「鷹揚に」と書きましたが、8000割れを期待して長丁場のつもりでしたが、ドル・円の動きからして、ちょっと自信が持てません。午前10時半過ぎにドル・円も先物も一瞬、動意づきましたよね。安全策で確定しておきます。感謝祭明け、クリスマス相場というのもありますしね。
  さすがに2枚建てると楽です。月に2、3度、このクラスの値幅をゲットできれば、トレードやる価値ありますよね。ユーロがさっさと崩壊してくれれば楽ですが。

11月24日のポイント

  ドル円は、絶妙なタイミングで日本の格下げ(報道では「日本国債格下げ」となっていますが、間違いですからね)がクローズアップされましたね。嫌がらせをするわけです。必要もないのに「消費税上げて米国債買え」と。
  「米国債売って財政赤字を補てんします」。きっぱり言ってやりましょう。そうすれば、米国は明日から日本に頭が上がらなくなりますから。本当に。
  先物はどうするんでしょうね。感謝祭明け、週明けに上昇するのか? それとも、8000円割れ、震災後最安値に合わせてくるのか? 面倒ですが、私は鷹揚なスタンス。(察してくださいね)

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9710 6月28日高値
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7800 震災後安値

毒舌

  落語家の立川談志さんが死去したというニュース。昨日からニュースやワイドショーは談志さんの破天荒なエピソードなどを取り上げ、追悼で一色ですが、江戸っ子特有のきっぷのよさに加え、歯切れのいいしゃべりが、多くの人をひきつけ、毒舌で辛辣にもかかわらず、痛快で一種の清涼感があり、人との摩擦を恐れ、草食系が好まれる昨今、稀有の存在だったことが分かります。
  私は、物心ついた時分にはもう、談志さんがブレイクしたピークは過ぎていたので、リアルタイムでの武勇伝はよく知らないのですが、過去のVTRを見ると、生きざまがカッコよく、あこがれますが、談志さんのようになれる力量やセンスはないと思います。
  インタビューを受けた、桂歌丸師匠が「すごい芸だが、あれは我々にマネができるものではない」とおっしゃっていましたが、その通りですよね。
  ただ、少し前までは、どんな組織でも、ちょっと皮肉が効いていて、それでいて嫌味がない、さっぱりした批判を加えることができる人が、必ず一人はいたと思います。そういう人がいることで、ガス抜きとなり、ちょっとした逃げ場を与えてくれる安全弁になっていましたが、最近は社会全体に余裕がなくなってしまい、そういう人は少なくなってしまいました。
  また、自分自身も含めて、しょうもない大人が増えましたよね。自分の実力に自信がないから、談志さんのようにふるまおうとしても、野暮ったく、恥や醜さをさらすだけの話です。毒を吐きながらも、後腐れなく、逆に爽快感を与えるようなそんな存在は、高貴ですよね。だから、つまらない人間がまねしようとしても、とても届くような存在ではないのです。
  ただ、そんな常人をはるかに超越したレベルには到達できないにしても、少し前の日本人は、物事にそれほど執着しない潔さがありましたよね。談志さんの話ぶりを聴くと、「古き良き日本人」のようなものを感じます。
  カネだとか、地位だとか、体裁だとかにあまり執着せずに、社会に貢献することや、家族のために一心に働くといった自己犠牲の精神が、日本を支えた部分は大きいと思います。だからこそ、一時的ではありますが、経済大国として、世界が一目を置く国になれたわけで、アジアの各国も、日本の成功にあこがれたわけです。
  中国は間違いなく、21世紀の超大国の地位に上り詰めると思いますが、あまりリスペクトされないというのは、そういう部分でしょうね。中国の経済発展のモデルなんて、別に目新しいものではないし、ある程度、豊かになっても、中国人の振る舞いは田舎臭く、しかも品がありません。
  まあ、これも米国流の金融資本主義の毒が完全に回ってしまったということでしょうね。貧乏でも気にせず、心豊かに生きていけるというのが、セーフティーネットになっていましたが、つまらない目先だけの成果主義、実力主義が幅を利かせるようになり、日本人の美徳は失われてしまいました。
  いまさらになって、大切な人を失ってしまったんだなぁと痛感させられますが、談志さんのようになれないにしても、体制や偏狭な組織の論理に流されず、自分なりに、潔く、美しい生き方を追求する努力は怠らないようにしたいものです。
  心よりご冥福をお祈りします。

11月24日のポイント

  この1週間は、日米ともに祝日がらみで、まともな動きは期待しない方がいいかもしれません。基本的にはダウンサイドですが、感謝祭明け、クリスマスにかけては上昇しやすい季節でもあります。
  欧州問題が米国の金融機関に波及するのを息をのんで見守っている状態ですね。時間の問題だと思います。不自然な買い支えがいつまで通用するのか。

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