処方箋2:先進装備の導入を進め、部隊をダウンサイジングせよ(自衛隊の装備を検証する〜震災対応から垣間見える課題)
これまで3回にわたって、自衛隊には必要な装備を調達する資金的余裕がなく、既存の装備の維持整備費にも事を欠いている現状を述べた。それは今回の大震災の現場でも露呈している。その原因は少なからず予算の使い方に問題がある。
装備調達や維持整備予算の執行を効率化すれば大幅に調達コストを下げることができる。また部隊規模も問題だ。現状は予算規模から見れば不可能な規模の部隊を無理して維持している。部隊の規模が大きければ、より多くの装備、より多くの整備・維持費、より多くの人員が必要だ。
自衛隊は“高い買い物”をしている
まず装備調達コストの問題を検証してみよう。よく知られているが、自衛隊の装備の単価は高い。