プチ贅沢



 14万円の電気炊飯器(三洋ECJ-XP2000)を買ってみました。と言っても、価格コムで値段を調べ、実際には6万円弱でした。14万円というのはメーカー希望小売価格です。
  面倒な購入手続きがいらない、アマゾンの1クリック注文で先週月曜日に購入を依頼したら、2日ほどで届き、昨日、初めて使ってみました。


  なんでも、熱伝導率の高い、純銅の釜に強い火力と圧力をかけ、一気に沸騰させることで、匠の味が再現できるのだそうで、内釜はずしりと重く、炊飯器の総重量は7.4キログラムもあり、画像からは伝わりにくいのですが、とにかく重厚感があります。


  炊飯器のデビュー戦の今回、使用するのは、福島県産のコシヒカリ。いつもは新潟県産なのですが、東日本大震災直後、スーパーで売れ残っていたものを、ささやかな被災地支援のつもりで買ったものです。
  昨年収穫されたものなので、風評被害もへったくれもないと思うのですが、一時期、今もそうかもしれませんが、福島県産品を避ける風潮があり、その影響だったのでしょうね。
  私は、福島第1原発から5キロ以内とか、よほどの極端な場所でない限り、農産品を食べても問題ないと思っています。年間100ミリシーベルト被ばくしても、がんになる確率はわずか0.5%しか上がらないという。もちろん電磁波に弱い人もいるので、一律に考えるとよくない部分はあるとは思いますが、人間はそれほど放射能に弱いわけではない。


  ついでに、アマゾンに勧められて、米とぎ用のボウルも買ってしまいました。本当に商売上手ですよね。上部に小さな穴がついているので、米とぎがしやすいです。


  料理は一度にたくさん作った方がおいしいという、根拠薄弱な俗説にしたがって、この炊飯器のスペックではMAXの5.5合の米をといでセット。


  ちょっとどきどきしながら炊飯器に電源を入れると、音声ガイダンスが始まり、「白米」「匠炊き」モードを選択。炊き上がりまで52分という表示が出ました。


  時々、圧力を調整する金属製のボール同士がぶつかり合うカチャカチャという音や、シューシューといかにも釜でご飯を炊いている音が響き、期待が高まります。
  その間、明太子、梅干し、しらすおろし、納豆、クリームシチューなどなど、ご飯の友を用意しておきます。


  炊飯器から湯気が上がり、ご飯が炊ける香ばしい香りが広がります。炊飯開始から52分後、特急列車の車内放送のチャイムのような軽快なメロディーが鳴り、「ご飯が炊けました、ご飯をほぐしてください」とのメッセージが。
  炊飯器のふたを開けると、ふわっとした蒸気とともに、まさに「銀シャリ」という言葉がぴったりの、銀色に輝くご飯とご対面。


  しゃもじでご飯をかきまぜ、しばらく置き蒸らしした後、はやる気持ちを抑えつつ、ご飯を茶碗によそい食卓に。「いただきます」。
  まず、白ご飯を口に含むと、ほどよい硬さと粘りがあり、かみしめると、ほのかな甘みが感じられました。噛めば噛むほど味に深みが増しました。さらに、ご飯の友と一緒に食べると、さらに一層、おいしさが引き立ちました。
  ご飯の味は炊飯器によって、大きく変わると言われますが、本当ですね。福島県産コシヒカリは、いつもの新潟県産と比べると、見た目、やや粒の大きさにばらつきがあり、「どんなものかなぁ」と思ったのですが、長所だけが引き出されたという感じで、以前、とある居酒屋でいただいた、炭火、かまど炊きの「おいしいご飯」にひけをとらないおいしさでした。
  三洋電機が、パナソニックの完全子会社になるのに伴い、この製品も販売終了になるようですが、本当に惜しいと思います。三洋は洗濯乾燥機アクアや、掃除機エアシス、充電池エネループ、米粉でパンを作るゴパン、カーナビのゴリラ、ビデオカメラザクティなど、ユニークで存在感のある製品を出していると思います。
  私は三洋の洗濯乾燥機を買い、2度リコールに巻き込まれるというひどい目にあったこともありますが、常にチャレンジングな製品を出し続ける三洋の姿勢を評価します。根強い三洋ファンも多いのではないでしょうか。
  それに対し、パナソニックは何か特徴のある製品を出しているかというと、疑問ですね。平均点の商品は出せても、業界やユーザーに衝撃を与えるような商品は皆無といっていい。単に販売力が強いだけの会社ではないでしょうか。
  そんな会社が、個性的な会社を買収しても、本来持っている良さを殺してしまうだけのような気がしてなりませんね。VHSビデオのパイオニアでだった日本ビクターを結局、飼い殺しにしてしまった会社です。三洋の社員の方々は是非、三洋スピリッツを守ってほしいですね。
  最後に、今回、アマゾンで買ってしまいましたが、長期延長保証をつけていないのが気がかり。価格コムの口コミを見ると、結構、初期不良があるようです。まあ、あれこれ心配しても仕方ないのですが。あとちょっと使用後のお手入れが面倒なのが難点かな。