株:NYダウ続伸
26日の米株式市場は、週間新規失業保険申請件数が42.4万件、第1四半期GDP改定値が前期比+1.8%となり、市場予想より悪い内容だったことが嫌気され、下落して始まった。ただ、その後は、ティファニーが発表した第1四半期決算が好調だったことから、消費者関連株などを中心に反発し、プラス圏を回復して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比8.10ドル高の12,402.76ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は上昇したものの、為替市場で円高基調となるなど、強弱材料が交錯していることや、シカゴ先物市場の日経平均先物は9,550円と前日の日経平均株価の終値と同水準であることなどから、動きづらいとの声がある。市場の予想レンジとしては9,500円−9,600円となっている。
為替:ドルが下落
26日の外国為替市場では、米国の経済指標が軟調だったことから、ドルがユーロや円などに対して下落する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は81円台前半、ユーロドルは1.41ドル台前半となっている。
本日は、米4月個人消費支出(予想:前月比+0.5%)、米4月中古住宅販売保留(予想:前月比-1.0%)などの経済指標発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.50−81.50円となっている。
商品:NY原油反落
26日のNY原油先物取引は、米国の経済指標が弱い内容となったことを受けて、景気先行き不安が高まり、反落して引けた。中心限月の7月限の終値は、前営業日比1.09ドル安の1バレル100.23ドルで引けた。
NY金先物取引でも、原油価格が反落したことや、このところの上昇を受けた利益確定の売りが優勢となったことなどから、5日ぶりに反落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比3.90ドル安の1オンス1,522.80ドルで引けた。
深夜、南相馬市の宿で、この原稿を書いている。市内の旅館やホテルは復旧関係者でほぼ満杯だ。なかなか空きがなくて、一泊3500円、トイレと風呂は共同、無線LANありという研修施設のような宿がやっととれた。福島第一原発から24キロのところにある。
昼に訪れた市役所で、男が猛然と窓口の女性職員に食ってかかっていた。金ラメ入りのジャージに蛇革の靴を履いた男が、ホールじゅうに響き渡る大声で、「さっさと手続きをしろ!」と怒鳴った。「義捐金」の受取りで、横車を押していた。
南相馬市は原発から30キロ圏内の規制された各世帯に日本赤十字と県からの義捐金合わせて40万円を配分している。義捐金を受取るには、当然、市民である確認が必要だ。
東日本大震災に対する政府の対応の遅れが何かと批判されている。被災者の救助や捜索が一段階し、道路・エネルギー・上下水道などのインフラが回復し、復旧から復興の段階に移って最初に問題になるのが災害廃棄物の処理である。倒壊家屋のガレキや被災自動車が散乱したままでは復興事業を始められないが、被災地の廃棄物処理は進んでいるのだろうか。
ヘドロ、土砂、放射性廃棄物を含めると1億トン超
環境省は東北3県の災害廃棄物発生量の推計をとりまとめて4月初めに発表したが、それによると宮城県約1600万トン、岩手県約600万トン、福島県約290万トン、3県合計で2490万トンとなっている。これは阪神・淡路大震災の1450万トンの1.7倍である。
外国人売買動向
買い 14500000株
売り 12900000株
差引き 1600000株買い越し
NYダウ 12,394.66 +38.45
ナスダック 2,761.38 +15.22
NY原油101.32 +1.73
日経平均先物前日比プラス90円の9500円で取引スタート。
前日のニューヨークダウ平均は反発。
デイトレード値動き注目銘柄
4819 デジタルガレージ
6297 鉱研工業
1407 ウエストホールディングス
3858 ユビキタス
2766 日本風力開発
6662 ユビテック
7725 インターアクション
7606 ユナイテッドアローズ
8136 サンリオ
3116 トヨタ紡織
8871 ゴールドクレスト
3632 グリー
2138 クルーズ
6460 セガサミーホールディングス
9697 カプコン
株:NYダウ反発
25日の米株式市場は、米4月耐久財受注が前月比-3.6%と市場予想より大幅に悪化したことを受けて、下落して始まった。ただ、その後は、原油価格の上昇を背景に、素材やエネルギー関連株を中心に買いが入り、4日ぶりに反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比38.45ドル高の12,394.66ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が反発しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,480円となっており、市場の予想レンジとしては9,400円−9,550円となっている。
為替:スイスフランが上昇
25日の外国為替市場では、米国の経済指標が市場予想より悪い内容だったことや、一部ユーロ圏諸国の債務問題がくすぶる中で、ユーロスイスフランは1.22台後半をつけ、最安値を更新するなど、安全資産としてのスイスフランがドルやユーロなどに対して上昇する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は82円近辺、ユーロドルは1.40ドル台後半となっている。
本日は、米第1四半期GDP改定値(予想:前期比+2.1%)、週間新規失業保険申請件数(予想:40.0万件)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.50−82.50円となっている。
商品:NY原油続伸
25日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫とガソリン在庫は増加したものの、ディスティレート在庫が200万バレルの大幅な取り崩しとなったことや、今後も中国などで供給がひっ迫するとの観測が出ていることなどを背景に、大幅続伸する展開となった。中心限月の7月限の終値は、前営業日比1.73ドル高の1バレル101.32ドルで引けた。
NY金先物取引でも、原油価格の上昇や欧州圏の債務問題への不安などを背景に、おおむね堅調に推移した。中心限月の6月限の終値は、前営業日比3.40ドル高の1オンス1,526.70ドルで引けた。