日中首脳会談で、日本と中国が貿易決済に日本円と人民元による決済拡大で合意しました。基本的には双方にとってメリットの大きい、いいニュースだと考えています。米国紙なんかでも割と大きく取り上げられていて、論調としては「人民元が国際通貨として大きな一歩を踏み出した」と好意的に受け止められているようです。
日本がこの十数年、深刻なデフレに陥った大きな原因は米ドルにあるので、どれだけ効果があるかは分かりませんが、少しはデフレを緩和する要因にはなるでしょうね。中国にとっても、ドル、ユーロで痛手を被っているので、現在、世界で最も安定している円、人民元決済を推進しない手はないでしょう。
米国とその手下である財務省に完全に支配されている、野田政権にしてはよくやるなと思いました。このニュースを見た時は目を疑いましたが、当然、裏があると考えておいた方がいいのでしょうね。
イラクはサダム・フセインが石油代金の決済をドル建てからユーロや円建てに変更すると表明したことが、米国の怒りに拍車をかけ、つぶされてしまいました。だから、米国は当然、自国通貨の価値や存在感を貶めるような動きには、常日頃から敏感であると考えられますね。
米国紙の論調からすると、米国は日本をけしかけて、中国の通貨を少しでもコントロールしたい、通貨政策に介入したいと考えて、野田政権に今回の合意をさせたと見ることができます。
キリスト教的な世界観、論理ともかかわるのですが、米国や欧州は、私企業や民間団体、個人間のビジネスで、政府が介入したり、人為的な操作を行うのを嫌います。だから、自由な経済活動を拡大することで、中国の国家が管理するやり方を変えたいという思いは強いでしょう。
それと合わせて考えておかなければならないのは、その「自由」を逆手にとって、世界秩序を自分たちの有利なものにしたいという論理もあることです。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)なんてまさにそうですね。「自由な経済活動を保障」するといいながら、その実は米国企業が協定締結国の市場を荒らし、政治的にも介入しようという思惑が見え隠れします。
このところ、米国の魂胆は、完全に見透かされているんですよね。したたかな中国のことだから、当然、米国の思惑も織り込み済みです。先述の通り、人民元・円決済を拡大すれば、“国際通貨”として対外的にアピールできるし、必要以上にドルやユーロを抱え込まずに済む。
多分、中国はその実だけをうまく取って、必要以上に通貨政策に介入されることはブロックするでしょう。何しろ、ニクソンショック以降、プラザ合意を経て、米ドルを大量に抱え込んだ日本がどういう目に遭わされたか研究し尽くしています。
それと同時に、中国は義務やコストのかかるかつての英国や米国型の覇権は求めていませんが、中国にとって都合のいい形で世界で主導権を確立するにはどうべきか考えているでしょう。こんかいの合意を利用して、ドルの価値をさらに低下させることで、中長期的に米国の国力を奪っていくことを計算しているはずです。
はっきり言って、野田政権に中国とこのような合意をさせた、米国の世界戦略はミスですよね。天文学的な借金を抱え、貧困国へ転落しようとする中で、せっぱつまって、何かを仕掛けようとしているのですが、何をやっても裏目裏目です。ダメ人間が陥るスパイラルに完全にはまってしまっていますね。
そのダメ人間に操られ、醜態をさらす一方の野田政権ですが、今回の合意は、今後の世界の動き、歴史を考えるうえでは、下手をすれば、ノーベル賞級の動きだと評価できます。ただ、当の本人たちは、米国の命令するままに動いただけで、自覚はまったくないでしょうけど。これは佐藤栄作首相のノーベル賞と同様ですね。
もっとドラスティックな動きを期待しているので、日々の動きは遅くて、かったるくて仕方ないですが、歴史は確実に前進しているのです。やはり日々の動きはしっかりウォッチしておかなければなりませんね。
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12月29日のポイント
こうなったら、できればレンジで推移してほしいです。正月3が日はブラックボックスですからね。中途半端に上下されるのが一番困ります。頭をニュートラルにして、心静かに新年を迎えたいものです。
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水商売化する経済
先日、東京駅の八重洲口地下の有名店が集まる「東京ラーメンストリート」を通りがかったら、夜の10時前で、人通りが減り、周辺のほとんどの飲食店は閉店しているにもかかわらず、ラーメンストリートの一角だけ、大行列ができていました。
今から4、5年ほど前でしょうかね。東京や名古屋、新大阪の新幹線の駅の入り口付近や、駅構内に名の知れた店を集めてラーメン店街ができたのは。
狙いとしては大変いいと思います。新幹線に乗る前に手っ取り早く食事をしたり、降りてから何を食べるか考える手間をはぶけますからね。
新幹線の駅周辺というのは、案外適当な飲食店がなくて、夜の遅い時間に駅に着くと、飲食店を探すのに苦労することがありますし、最終に近い新幹線に乗るときは、すでに売店が閉まっていたり、開いていても、弁当とかサンドイッチは売り切れていたりで、ラーメン店があるのは非常に重宝します(あとカレーショップも)。
テレビとか雑誌で頻繁に特集なんかをやるので、ラーメン・ブームというのも衰えないので、人気店はどこでも行列が絶えないですね。私が通りがかった時も、新幹線の乗降客というよりは、普通にラーメンを目当てに訪れた人が多いようでした。
東京ラーメンストリートには、つけ麺で今一番注目を集めている「六厘舎」なんかがあるんですけれど、正直、有名で人気もあるんだけれども、本当に行列の最後尾に並んで、長時間待ってまで食べる価値があるかというと、疑問符がつくお店も少なくありません(全8店舗なのでどのあたりのお店かはお察しください)。
にもかかわらず、どの店もそこそこの混雑ぶりなんですよね。人が並んでいるので気になるという、人間の心理をくすぐる部分なんかもあるんでしょうけど、そこまで熱狂する理由がわかりません。
このブログでもラーメン店を紹介していますが、たかがラーメンですよ。よほどの思い入れがない限り、無理して並ぶ必要があるのか疑問です。私なんか、並ぶのがいやなので、行列のできるお店は、平日にしかもお昼どきを外して行くようにしています。
以前、ビートたけしさんが「食べ物がほしくて行列するなんて、昔ははしたないとされていた。そんなの文化か?」と疑問を呈していましたが、共感できる部分は少なからずあります。
最近は若くて意欲的で研究熱心な人が、ラーメン店を“起業”するケースが多く、ちょっとスープにこだわりがあったり、その辺の中華そば店にないような、凝ったつくりのラーメンを提供すると、それがネットやメディアで話題になり、客が集まります。こんな現象は4、5年前くらいまでは見られなかったことで、情報化社会の進展、深化を実感させられます。
ただ、たしかにおいしいことはおいしいんだけれど、人気が先行して、本当に並んでまで食べる価値があるのかというお店も多いですね。並んでいる側も本当に、おいしいと思って並んでいるのでしょうかね? 以外とあっさり見捨てられる店は見捨てられると思います。
これも、先般の「家政婦のミタ」のような、いやな現象ですよね。「人が見るから自分も見る」「人が並ぶから、とりあえず並んどけ」みたいな。
売り手も買い手も、よく考えないと、あまりいい結果をもたらさないのではないかということを考える必要があります。
かつてはブームになったものの、飽きられたり、新興店の勢いに押されたり、地の利が悪かったりで、今はすっかり見る影もないという、お店もたくさん知っています。
今はものすごい客足を誇っていてもいつまで続くかなぁという。生き残っていけるのは、3割もあればいい方ではないでしょうか。
飲食店なんて、まさに水商売なんですよね。景気の浮き沈みや、ブームなど一過性の要因に大きく左右されるビジネスです。
でも、そんな水商売を馬鹿にできるかというと、そうでもないんですよね。これから将来にわたって安定した起業とか団体ってどのくらい、あるでしょうかね。
テレビやパソコン、携帯電話といった電気製品なんて、しっかりしたビジネスと思われていましたが、すっかり水商売になってしまいましたし、自動車だっていつどうなるか分かりません。
銀行だってお堅い商売の代表格のようなものでしたが、落ちぶれてしまいましたし、これからのご時世、公務員なんていう商売も風当たりがきついでしょう。
時々、ブームなどで一過性の当たりはあっても、ヒットを打ち続けるのは難しい時代になりつつあります。それはトレードでも同じですね。
一時の好調に気を良くして、二匹目のどじょうをねらおうとすると大けがをすることもあります。よほど心してかからないといけないでしょうね。それだけに、根拠の薄い高視聴率や、ラーメン店の行列には不気味なものを感じさせられます。
今から4、5年ほど前でしょうかね。東京や名古屋、新大阪の新幹線の駅の入り口付近や、駅構内に名の知れた店を集めてラーメン店街ができたのは。
狙いとしては大変いいと思います。新幹線に乗る前に手っ取り早く食事をしたり、降りてから何を食べるか考える手間をはぶけますからね。
新幹線の駅周辺というのは、案外適当な飲食店がなくて、夜の遅い時間に駅に着くと、飲食店を探すのに苦労することがありますし、最終に近い新幹線に乗るときは、すでに売店が閉まっていたり、開いていても、弁当とかサンドイッチは売り切れていたりで、ラーメン店があるのは非常に重宝します(あとカレーショップも)。
テレビとか雑誌で頻繁に特集なんかをやるので、ラーメン・ブームというのも衰えないので、人気店はどこでも行列が絶えないですね。私が通りがかった時も、新幹線の乗降客というよりは、普通にラーメンを目当てに訪れた人が多いようでした。
東京ラーメンストリートには、つけ麺で今一番注目を集めている「六厘舎」なんかがあるんですけれど、正直、有名で人気もあるんだけれども、本当に行列の最後尾に並んで、長時間待ってまで食べる価値があるかというと、疑問符がつくお店も少なくありません(全8店舗なのでどのあたりのお店かはお察しください)。
にもかかわらず、どの店もそこそこの混雑ぶりなんですよね。人が並んでいるので気になるという、人間の心理をくすぐる部分なんかもあるんでしょうけど、そこまで熱狂する理由がわかりません。
このブログでもラーメン店を紹介していますが、たかがラーメンですよ。よほどの思い入れがない限り、無理して並ぶ必要があるのか疑問です。私なんか、並ぶのがいやなので、行列のできるお店は、平日にしかもお昼どきを外して行くようにしています。
以前、ビートたけしさんが「食べ物がほしくて行列するなんて、昔ははしたないとされていた。そんなの文化か?」と疑問を呈していましたが、共感できる部分は少なからずあります。
最近は若くて意欲的で研究熱心な人が、ラーメン店を“起業”するケースが多く、ちょっとスープにこだわりがあったり、その辺の中華そば店にないような、凝ったつくりのラーメンを提供すると、それがネットやメディアで話題になり、客が集まります。こんな現象は4、5年前くらいまでは見られなかったことで、情報化社会の進展、深化を実感させられます。
ただ、たしかにおいしいことはおいしいんだけれど、人気が先行して、本当に並んでまで食べる価値があるのかというお店も多いですね。並んでいる側も本当に、おいしいと思って並んでいるのでしょうかね? 以外とあっさり見捨てられる店は見捨てられると思います。
これも、先般の「家政婦のミタ」のような、いやな現象ですよね。「人が見るから自分も見る」「人が並ぶから、とりあえず並んどけ」みたいな。
売り手も買い手も、よく考えないと、あまりいい結果をもたらさないのではないかということを考える必要があります。
かつてはブームになったものの、飽きられたり、新興店の勢いに押されたり、地の利が悪かったりで、今はすっかり見る影もないという、お店もたくさん知っています。
今はものすごい客足を誇っていてもいつまで続くかなぁという。生き残っていけるのは、3割もあればいい方ではないでしょうか。
飲食店なんて、まさに水商売なんですよね。景気の浮き沈みや、ブームなど一過性の要因に大きく左右されるビジネスです。
でも、そんな水商売を馬鹿にできるかというと、そうでもないんですよね。これから将来にわたって安定した起業とか団体ってどのくらい、あるでしょうかね。
テレビやパソコン、携帯電話といった電気製品なんて、しっかりしたビジネスと思われていましたが、すっかり水商売になってしまいましたし、自動車だっていつどうなるか分かりません。
銀行だってお堅い商売の代表格のようなものでしたが、落ちぶれてしまいましたし、これからのご時世、公務員なんていう商売も風当たりがきついでしょう。
時々、ブームなどで一過性の当たりはあっても、ヒットを打ち続けるのは難しい時代になりつつあります。それはトレードでも同じですね。
一時の好調に気を良くして、二匹目のどじょうをねらおうとすると大けがをすることもあります。よほど心してかからないといけないでしょうね。それだけに、根拠の薄い高視聴率や、ラーメン店の行列には不気味なものを感じさせられます。
どうかしてるぜ! 日本
日本テレビ系のドラマ「家政婦のミタ」の最終回平均視聴率が40.0%と聞いてびっくりしました。放送翌日のフジテレビの朝の情報番組「知りたがり!」でも取り上げられるほどで、フジのアナウンサーも「うちも頑張ります」と、よほど悔しかったんでしょうね。
久々に話題のドラマが出たという感じで、一応、すべての回を見ましたが、ストーリー展開はやや強引でしたが、飽きさせなかったですね。最初は、松嶋菜々子さんが主演と聞いたときは、「野暮ったいドラマだろうなぁ」と思っていましたが、不気味キャラがおもしろかったですね。
ただ、最終回は意見が分かれるところでしょうね。家政婦のミタさんが最後に見せた笑顔。松嶋さんの演技がうまいのかどうか。私はただの素の笑顔のような気がしますが、あの場面であのようなきれいな笑顔を見せられたのはうまいと評価する人もいるでしょうね。それまでの展開を考えると、もうちょっとぎこちない笑顔を見せても良かったような気もしますが。
でも、このご時世に40%の視聴率ってにわかに信じられませんね。たかがドラマですよ。本当に4割の世帯が熱中したんでしょうかね? 平均視聴率も20%台で、水曜日のあの時間帯にしては、破格の高さでした。皆さんの周りでそんなに話題になっていましたか? 少なくとも私の周りでは、ジョークで「承知しました」みたいなことを言う人はいましたけど、そんなに盛り上がってはいませんでした。
確かに、面白いことは面白いのですが、正攻法のドラマではないですよね。「好きな人だけ見ればいい」って、その程度の話ですが、そんなものに、そこまで興味をひかれるものなのか?
主人公のキャラ設定がミステリアスで、少しずつベールがはがれ興味を引いた上に、家族の絆的なところも、うまく取り入れていたので、それなりに受ける要素はありました。他局のバラエティーなんかでもパロディーで取り上げられたので、それまで関心のなかった層も少しずつ取り込んでいったんでしょうね。
秋のドラマは結構、視聴率の高いものが多かったようですが、このところ、ドラマのヒット作があまり出なかったので、一極集中みたいな部分もあったのでしょう。
後講釈ではありますが、視聴率が上がる要素はそれなりに考えられるし、そんなものかなぁと納得できる部分もなきにしもあらずですが、やはり、腑に落ちない部分が多いですね。というより、気持ち悪いですね。あのドラマがあそこまで数字を取るのは。
今の日本の歪んだ部分を反映しているような気がしてなりません。逆に昼間、フジテレビなんかでやっている韓流ドラマの方が、ストーリーのつくりが素直だし、一定のファン層がいるのが理解できる気がします。
「アメリカはトモダチ」「高齢化社会を支えるため消費税増税はやむなし」「TPPは日本の成長のために不可欠」みたいな世論が簡単に受け入れられ、また、それらを批判する側も、大して頭を働かせることなく、論理性を持たずに表面的な、感覚的なものに終始するという、何ともやり切れない気がします。
考えに考え抜いて出した結論が結果として、まとまった数になり、マジョリティーを取るというならまだしも、一見正しそうだと思われること、もっともだと受け止められることが、実は大きな落とし穴をはらんでいて、はしごを外されると大変なことになるという点に気付かずに、安易に誘導されてしまうというのは怖いことです。
私の感覚が世間と相当乖離しているのかもしれませんし、逆に乖離していなければトレードなんてやってられません。何せマーケットは市場の予想を裏切る方向にしか動かないし、儲けようと思ったら、人より先回りしないと不可能だからです。
そして、最近は特にその傾向が強まっています。だから、世間の流れと違うことをすることに慣れていますが、それでもそれなりの根拠があってのことであって、支える柱がなければ成り立ちません。
今の日本に柱が感じられないんですよね。米国の属国として、存在してきたので、仕方のない部分はありますが、それでも、守らなければならないもの、大切なものがあることくらいは気づけよと。
まあ、これもそれも、立つ瀬がないような不安な時代に突入しつつあることに対して、どう反応していいのかわからないからこういうことになるんでしょうけれどもね。
久々に話題のドラマが出たという感じで、一応、すべての回を見ましたが、ストーリー展開はやや強引でしたが、飽きさせなかったですね。最初は、松嶋菜々子さんが主演と聞いたときは、「野暮ったいドラマだろうなぁ」と思っていましたが、不気味キャラがおもしろかったですね。
ただ、最終回は意見が分かれるところでしょうね。家政婦のミタさんが最後に見せた笑顔。松嶋さんの演技がうまいのかどうか。私はただの素の笑顔のような気がしますが、あの場面であのようなきれいな笑顔を見せられたのはうまいと評価する人もいるでしょうね。それまでの展開を考えると、もうちょっとぎこちない笑顔を見せても良かったような気もしますが。
でも、このご時世に40%の視聴率ってにわかに信じられませんね。たかがドラマですよ。本当に4割の世帯が熱中したんでしょうかね? 平均視聴率も20%台で、水曜日のあの時間帯にしては、破格の高さでした。皆さんの周りでそんなに話題になっていましたか? 少なくとも私の周りでは、ジョークで「承知しました」みたいなことを言う人はいましたけど、そんなに盛り上がってはいませんでした。
確かに、面白いことは面白いのですが、正攻法のドラマではないですよね。「好きな人だけ見ればいい」って、その程度の話ですが、そんなものに、そこまで興味をひかれるものなのか?
主人公のキャラ設定がミステリアスで、少しずつベールがはがれ興味を引いた上に、家族の絆的なところも、うまく取り入れていたので、それなりに受ける要素はありました。他局のバラエティーなんかでもパロディーで取り上げられたので、それまで関心のなかった層も少しずつ取り込んでいったんでしょうね。
秋のドラマは結構、視聴率の高いものが多かったようですが、このところ、ドラマのヒット作があまり出なかったので、一極集中みたいな部分もあったのでしょう。
後講釈ではありますが、視聴率が上がる要素はそれなりに考えられるし、そんなものかなぁと納得できる部分もなきにしもあらずですが、やはり、腑に落ちない部分が多いですね。というより、気持ち悪いですね。あのドラマがあそこまで数字を取るのは。
今の日本の歪んだ部分を反映しているような気がしてなりません。逆に昼間、フジテレビなんかでやっている韓流ドラマの方が、ストーリーのつくりが素直だし、一定のファン層がいるのが理解できる気がします。
「アメリカはトモダチ」「高齢化社会を支えるため消費税増税はやむなし」「TPPは日本の成長のために不可欠」みたいな世論が簡単に受け入れられ、また、それらを批判する側も、大して頭を働かせることなく、論理性を持たずに表面的な、感覚的なものに終始するという、何ともやり切れない気がします。
考えに考え抜いて出した結論が結果として、まとまった数になり、マジョリティーを取るというならまだしも、一見正しそうだと思われること、もっともだと受け止められることが、実は大きな落とし穴をはらんでいて、はしごを外されると大変なことになるという点に気付かずに、安易に誘導されてしまうというのは怖いことです。
私の感覚が世間と相当乖離しているのかもしれませんし、逆に乖離していなければトレードなんてやってられません。何せマーケットは市場の予想を裏切る方向にしか動かないし、儲けようと思ったら、人より先回りしないと不可能だからです。
そして、最近は特にその傾向が強まっています。だから、世間の流れと違うことをすることに慣れていますが、それでもそれなりの根拠があってのことであって、支える柱がなければ成り立ちません。
今の日本に柱が感じられないんですよね。米国の属国として、存在してきたので、仕方のない部分はありますが、それでも、守らなければならないもの、大切なものがあることくらいは気づけよと。
まあ、これもそれも、立つ瀬がないような不安な時代に突入しつつあることに対して、どう反応していいのかわからないからこういうことになるんでしょうけれどもね。
クリスマス
クリスマスをどういう形で迎えるかということをこの2、3カ月ずっと考えていましたが、週末の米国市場は、お約束の「クリスマスラリー」をやりましたね。シカゴ日経先物終値も8540円ですが、直近高値が8700円台であることを考えると、しょぼい感じは否めません。欧州株も堅調でしたが、上昇幅は知れています。
私自身は迷いましたが、3連休でブラックボックスなので、ノー・ポジションです。欧州問題で何が飛び出すか分かりませんし、野村証券破たんのうわさもこのところくすぶっていますしね。
米国の投資家にとっては、クリスマスプレゼントとなりましたが、他人の犠牲の上に成り立っていることを忘れてはいけません。実質的な欧州版量的緩和を行い、欧州の金融機関に資金を融通させ、それが米国株に流れ込んだという、単純な構図です。
2000年代初頭に日本の金融機関に嫌がらせをして、金融不安とデフレをあおり、ゼロ金利、金融緩和を強要し、いわゆる「キャリートレード」で資金誘導し、株高、ドル高、不動産バブルを演出したのと同様です。それがコントロール不能な状態まで膨張し、崩壊して今に至っています。
米国自身が行った2度にわたる金融緩和と合わせて、リーマン・ショック後のどん底から、プチバブルを形成して、小康状態を保っているというのが現在の状態です。全体的にやや小康状態の兆しは見えますが、米国の不動産市場の状況や、欧州の財政問題、金融機関が抱える問題を見ても、何一つ問題は解決していません。
欧州の金融緩和というカンフル剤が効いて、株価は上昇しましたが、何もなければ、ずるずると後退し、せいぜいレンジ相場を維持するのが精いっぱいですね。
ドルは、このところ78円台を維持しています。もしかすると年末年始にかけて、戻りを試す場面もあるかもしれませんが、長続きしないでしょうね。おそらく。今年の夏以降、10兆円超の為替介入が行われましたが、ここまで、たかだか史上最安値の75円前半から3円弱戻したにすぎません。
この先さらに欧州にユーロを増刷させたり、何らかの形で日本に金融緩和や為替介入させることで、金融市場を安定させようという魂胆が透けて見えますが、自転車操業のようなことがいつまで続くのか?
欧州もこのところの動きをみると、どうやら完全に米国の金融奴隷と化しつつあるようで、ボロボロにされ、最後は米国のハゲタカの残党や、中国やなんかの餌食になるんでしょうね。日本が米国債を買い支え、潤沢な円資金を米国のハゲタカどもに供給する形で、優良企業の株や、一等地の不動産を買い荒らされたのと同じような動きが起きるでしょう。
ただ、こんなことをやっていても、早晩、通貨が信認を失うことになるでしょうね。ここのところ新興国から資金を引き揚げる動きもあって、金価格が軟調ですが、リスクヘッジのために金購入を検討するならば、チャンスかもしれません。
紙のお金をコントロールすることで、米国は覇権を維持し、欧州もその恩恵を受けてきたわけですが、インチキは明るみになりつつあるし、いつまでも騙されることもないでしょう。当の紙幣を動かしている人たちでさえ、自分たちが何をやっているのか、分からなくなっているようなフシもあります。
これは何度でも指摘しておきますが、欧米主導のイカサマな世界支配がいよいよ終ろうとしています。ただ、この人たちは極めて野蛮な(野蛮という意味では日本人だって野蛮だし、中国人だろうが韓国人だろうが台湾人だろうがフィリピン人だろうが・・・同様です。あくまで程度の問題なのですが・・・)人たちで、21世紀になっても、戦争を起こしたり、人を殺すことで、優越的な立場を維持しようとしています。
金融詐欺が行き詰りつつあるということで、9・11テロのような不自然で不可解で、世界を震撼させるような出来事を起こす可能性が高まっています。朝鮮半島かもしれないし、イランかもしれないし、日本で起きるかもしれないし、予想もしなかったような場所かもしれません。
またまた、他人の犠牲によって延命を図るのでしょうが、そんなやり方がいつまでも通用するとは思えません。今までの世界のシステムが、他人の犠牲によって成り立ってきたし、日本人だって意図しないにしても、米国に間接的に加担してきたという意味では、間違いなく共犯者なので、なかなか、脱却するのは難しいでしょうが、このシステムは変える必要があるでしょうね。
それにしても、クリスマスになると、なぜみんな鶏を食べたがるのか(私自身も含めて)? デパ地下からスーパー、コンビニ、ファストフードに至るまで、鶏、鶏、鶏のオンパレードですね。
何事にも犠牲はつきものなのですが、せめて謙虚さと、感謝の気持ちだけは少しでも持っていたいものです。でもフライドチキンはおいしいんだよな。
私自身は迷いましたが、3連休でブラックボックスなので、ノー・ポジションです。欧州問題で何が飛び出すか分かりませんし、野村証券破たんのうわさもこのところくすぶっていますしね。
米国の投資家にとっては、クリスマスプレゼントとなりましたが、他人の犠牲の上に成り立っていることを忘れてはいけません。実質的な欧州版量的緩和を行い、欧州の金融機関に資金を融通させ、それが米国株に流れ込んだという、単純な構図です。
2000年代初頭に日本の金融機関に嫌がらせをして、金融不安とデフレをあおり、ゼロ金利、金融緩和を強要し、いわゆる「キャリートレード」で資金誘導し、株高、ドル高、不動産バブルを演出したのと同様です。それがコントロール不能な状態まで膨張し、崩壊して今に至っています。
米国自身が行った2度にわたる金融緩和と合わせて、リーマン・ショック後のどん底から、プチバブルを形成して、小康状態を保っているというのが現在の状態です。全体的にやや小康状態の兆しは見えますが、米国の不動産市場の状況や、欧州の財政問題、金融機関が抱える問題を見ても、何一つ問題は解決していません。
欧州の金融緩和というカンフル剤が効いて、株価は上昇しましたが、何もなければ、ずるずると後退し、せいぜいレンジ相場を維持するのが精いっぱいですね。
ドルは、このところ78円台を維持しています。もしかすると年末年始にかけて、戻りを試す場面もあるかもしれませんが、長続きしないでしょうね。おそらく。今年の夏以降、10兆円超の為替介入が行われましたが、ここまで、たかだか史上最安値の75円前半から3円弱戻したにすぎません。
この先さらに欧州にユーロを増刷させたり、何らかの形で日本に金融緩和や為替介入させることで、金融市場を安定させようという魂胆が透けて見えますが、自転車操業のようなことがいつまで続くのか?
欧州もこのところの動きをみると、どうやら完全に米国の金融奴隷と化しつつあるようで、ボロボロにされ、最後は米国のハゲタカの残党や、中国やなんかの餌食になるんでしょうね。日本が米国債を買い支え、潤沢な円資金を米国のハゲタカどもに供給する形で、優良企業の株や、一等地の不動産を買い荒らされたのと同じような動きが起きるでしょう。
ただ、こんなことをやっていても、早晩、通貨が信認を失うことになるでしょうね。ここのところ新興国から資金を引き揚げる動きもあって、金価格が軟調ですが、リスクヘッジのために金購入を検討するならば、チャンスかもしれません。
紙のお金をコントロールすることで、米国は覇権を維持し、欧州もその恩恵を受けてきたわけですが、インチキは明るみになりつつあるし、いつまでも騙されることもないでしょう。当の紙幣を動かしている人たちでさえ、自分たちが何をやっているのか、分からなくなっているようなフシもあります。
これは何度でも指摘しておきますが、欧米主導のイカサマな世界支配がいよいよ終ろうとしています。ただ、この人たちは極めて野蛮な(野蛮という意味では日本人だって野蛮だし、中国人だろうが韓国人だろうが台湾人だろうがフィリピン人だろうが・・・同様です。あくまで程度の問題なのですが・・・)人たちで、21世紀になっても、戦争を起こしたり、人を殺すことで、優越的な立場を維持しようとしています。
金融詐欺が行き詰りつつあるということで、9・11テロのような不自然で不可解で、世界を震撼させるような出来事を起こす可能性が高まっています。朝鮮半島かもしれないし、イランかもしれないし、日本で起きるかもしれないし、予想もしなかったような場所かもしれません。
またまた、他人の犠牲によって延命を図るのでしょうが、そんなやり方がいつまでも通用するとは思えません。今までの世界のシステムが、他人の犠牲によって成り立ってきたし、日本人だって意図しないにしても、米国に間接的に加担してきたという意味では、間違いなく共犯者なので、なかなか、脱却するのは難しいでしょうが、このシステムは変える必要があるでしょうね。
それにしても、クリスマスになると、なぜみんな鶏を食べたがるのか(私自身も含めて)? デパ地下からスーパー、コンビニ、ファストフードに至るまで、鶏、鶏、鶏のオンパレードですね。
何事にも犠牲はつきものなのですが、せめて謙虚さと、感謝の気持ちだけは少しでも持っていたいものです。でもフライドチキンはおいしいんだよな。