「断捨離」として一度、書きましたが、年末に大掃除をして、かなり大胆に物を捨てました。テレビ番組でもたまに取り上げられますが、物がごちゃごちゃしている家や部屋は運気を落とすらしいということ。風水の先生なんかがいろいろと解説をしてくれますが、今回大掃除をして分かったのは、やはり散らかっていると良くないということです。
その人の頭の内部の状況が、部屋が整然としているか散らかっているかに反映されると聞いた事がありますが、まさにその通りですね。
部屋が整理されていると、何となくやる気というか、活力が湧いてきます。まだ、掃除をしていない人は、今からでも遅くないので、だまされたと思ってやってみてください。中には、部屋をきれいにしても何も変わらないという人もいるでしょうが。
大胆に物を捨て、身の回りを整理整頓することで、身軽になったような気がしました。そして、部屋が散らかっているということは、過去のいろんなしがらみにとらわれているんだなということを身をもって感じました。「もったいないお化け」との戦いにもなるのですが、過去の物で今現在も必要だという物は、そんなにはないはずです。
もちろん過去の物にも、楽しい思い出がつまっていたり、成功体験を示す物だったり、運気を維持、上昇させる物もあるのでしょうが、大抵の物は、そうでもないものが多いです。だったら、いっそのこと思い切って捨ててしまい、新しい物を迎え入れるためのスペースにした方がいいと思います。
古い物を捨てれば、新しい物を受け入れる準備ができることになり、非常に前向きな気持ちになります。これがお掃除の最大の効用でしょうね。
今まで、タンスの肥やし、本棚の肥やし、CDラックの肥やしになっているものが、いかにストレス、重荷になっていたか。捨ててみて初めて分かります。
物を捨てられないでいる時というのは大抵、何かに行き詰まっているときです。先が見通せないから、ついつい過去の遺物にすがってしまいます。もちろん時には、過去に助けてもらうこともあるし、それも大切なことですが、後ろに引いて防御的に戦うより、前に出て何かを勝ち取った方が気分がいいということは言うまでもありません。
部屋が整然としているということは、いろんなものに目配りができるようになるということでもあります。だから、何が足りていて、何が足りていないか、常に把握しやすくなり、弱点を補強したり、長所を伸ばすことが容易になります。
トヨタのカンバン方式がなぜ優れているのか、何となく分かりますね。すみずみまで管理が行き届いていると、何か起きたときに問題の所在がはっきりするし、対策を打ちやすいというメリットもあります。
とはいえ、日々、生活していると、時間がなかったり疲れていたりで、だんだん面倒になり、再び散らかったり、物がたまったりします。年に1回の大掃除という慣習はよくできていますね。掃除しないと何となく不安になるし、心安らかに新年を迎えられないのではないかと思ってしまいます。
人間の一生で一番運気が高まっている時期はいつか? それは生まれた直後です。新しい物は生命の活力に満ちあふれています。
大掃除をするということは、生まれ変わるということではありませんが、いったんリセットし、装いを新たにすることになります。生まれたばかりの赤ちゃんにはとても及ばないでしょうが、多少は運気をためることはできるのではないでしょうか。
トレードでも人生でもそうですが、なるべく運気を上げる努力をしなければなりません。大成功を収めるということまでには至らないにしても、気持ち良く過ごせるだけでも、やる価値はあると思うのですが、いかがでしょうか。