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8870S→8885 -15×4、8885L→8935 +50×3、8900L→8935 +35×2 計160円

  雇用統計はショート目線で、8870Sを2日前に仕込んで手ぐすねを引いて待っていたのですが、発表直前まで利益が乗っていたものの、噴き上げたのでLC。即座に切り替えてロングして期待しましたが、為替が険悪です。
  日本で報道される以上に欧州情勢は緊迫度を増しています。8930を割りそうだったので、確定しておきます。毎度毎度、すっきりしないトレードですが、安全第一。

新グローバリゼーション論

  リーマン・ショックや、欧米発の金融不安で、現在の世界システム、グローバリゼーションに対して、懐疑的な見方が世界中を覆っています。米国でリバータリアニズムが存在感を示したり、ウォール街占拠運動が広がったり、昨年、イスラム諸国で民主化運動が起きたのも、根っこにはそうした動きがあるとみていいでしょうね。完全に欧米、イスラエルによって変質化させられてしまいましたけど。
  今後、金融恐慌に本格的に突入し、欧米が相次いで国家破綻すれば、さらに、現在のシステムに対する反省や、反動的な動きが活発化することと思います。そして、やはり自らの足元をしっかり見つめなおそうと、地域化、ブロック化の動きが強まるのではないでしょうか。
  日本では、国全体が貧しく、国内需要が弱い韓国なんかとは違って、平均的に所得が高く、国じゅうが豊かだったので、アンチ・グローバリゼーションというよりは(もちろんそういう側面がまったくないとはいえないですが)、国内の所得格差を是正する目的で、地域志向、内発的な、悪い言葉でいうならば内向きな動きがかなり早い段階から活発化しました。
  「町おこし」「村おこし」なんてずっと前から各地で行われてきましたし、最近の「ご当地~」なんかもその流れですね。「B-1グランプリ」というのも、地域おこしの動きがさらに、進化、成熟した形だと思います。こうした努力の甲斐あって、日本の内需というのは、一般に考えられている以上にかなり強いです。
  米国が国内消費主導の経済といっても、マクドナルドやピザハットで飯を食い、ウォルマートで買い物をするという、地域にカネが落ちない、一部の大企業、巨大資本に搾取されるシステムに支配されているのに、脆弱なことこの上ありません。
  そもそも、日本は生まれた土地に執着が強い農耕型であるのに対し、やはり彼らは狩猟型ですよね。一つの土地にはあまりとどまらないず、仕事や人、金が集まる場所に移動してしまうので(もちろん土地にとどまる人も米国には少なからずいるのですが、全体としてはそういう傾向です)、長期的視点でその土地を良くしようというモティベーションはどうしても薄れますね。
  サブプライムローンのバブルがはじけて、全米各地の住宅街がゴーストタウンのようになっているのは、単に家を差し押さえられただけでなく、そうした事情も一つの要因になっていると考えられます。でなければもっとその土地にしがみついて何とかしようと思う人は多いはずです。
  結局、グローバリゼーションだ何だと、かっこいいことを言っても、足元の経済がしっかりしていないと、変調を起こした時に、巨大な渦に巻き込まれて、沈没してしまうわけで、まずは、身の回りをしっかり固めようということで、地域を大切にしようという動きは当然だと思います。
  消費地で物をつくるというのが最も分かりやすい動きだと思いますが、地元の雇用や税収に貢献するし、何より、身近で物を作ることで、作り手の顔が見えやすいというメリットがありますね。特に食に関する分野はそれが望ましいと思います。
  ただ、その一方で、人々とより広く、密にコミュニケーションをする手段が、ますます発展、充実していくので、優れた情報を共有するという面では、グローバリゼーションはもっともっと進むと思われます。
  ファッションとか文化とかは、誰もが関心を持つ分野なので、今後、もっともっと、情報が広く、迅速に伝わるようになるでしょう。
  この分野では、現在のところ韓国が先行していて、非常に強いですね。音楽やドラマなど韓流を積極的に売り込んでいて、賛否はありますが、アジアじゅうを席巻しつつあります。
  ハイテク(と言われる)分野も、そういう傾向があります。アップルのスマートフォン「iPhone」は新製品が世界の注目の的だし、発売日には世界中のショップで行列ができます。ソニーや任天堂のゲーム機なんかも関心がたかいでしょうし、日本のメーカーは完全に衰退してしまいましたが、テレビなんかも今後は、ネットワーク機能を充実させて、サムスン電子やLG電子がイメージ戦略なんかを積極的に行って、テレビの新製品がすぐに世界同時発売されるみたいな体制がそのうちできるでしょう。
  要は、世界の各地で同時に、ブームが起こるということですね。日本はハイテク分野では完全に後れを取り、もはや太刀打ちできないところまで来ていますが、ソフト面では攻勢の余地は大きそうです。若者のファッションなんか、アピール力があるし、アキバ文化みたいなのも根強いファンが世界にいますよね。食文化もまだまだ知られていないものでブレイクするポテンシャルのあるものは多そうです。
  原点回帰というか、基本的なものは地元で賄おうという動きがある一方で、地域では発信したり、作ったりできない、先端的な分野に関しては、グローバル化が進み、しかも、世界同時で流行が起きる、シンクロ化がますます進むことになると思います。
  そういう観点から、本当にグローバルに強い企業はどこなのか。興味深く見ていきたいですね。米国のような誤ったグローバル化(金融支配、農業支配)の押し付けでなく、本当に人々が自発的にほしいものを取り入れる(ある意味大がかりな洗脳の部分はあるのですが)、しかも同時発生的にブームが起きる、新しい形のグローバル化に注目したいと思います。株の銘柄選びでもそういう視点は重要になるのではないでしょうか。

2月6日のポイント

  先週末の堅調な動きと、欧州問題の綱引きでしょうね。為替をにらみながらの動きになるのでしょう。おそらく。ドル・円はちょっと上がりましたが、弱いですね。ユーロも同様。
  ダウがまたまた意味もなく上昇していますが、日経も一度くらいは「出遅れ修正」とやらで、日中に200円くらい上がりませんかね。
  昨年もそうでしたが節分は天井ではなく、上昇のスタートでした。この勢いは1カ月くらいはもつんでしょうかね。

10870
10780
10670
10560
10480
10330
10310
10200 直近高値
10160
10130
10110
10070
10050
10040 震災後戻り高値
10010
9980
9930
9910
9880
9850
9830
9790
9750
9730 
9710 6月28日高値
9690 
9670
9660
9650
9630 
9600
9580
9550
9520~9530
9430~9440
9360~9370
9310
9280 38.2%押し
9200
9110
9060
9000 50%押し
8930
8900
8870
8850
8830
8800
8760
8710 61.8%押し
8660
8630
8610
8580
8500
8470
8440
8400
8360 76.4%押し
8310
8290
7800 震災後安値

板の意味

  相場状況は常に変化します。3カ月前、6カ月前、1年前に通用していたことが、現在通用するとは限りません。もし金融市場と長期にわたって付き合いたいと思うならば、日々、相場の細かい値動きを研究し、そこから動きを読み解いていく必要があります。
  とは言うものの、多くの人がうんざりしていると思いますが、この頃は、日中の値幅が40円、50円ということもざらで、1日に100円も動けば大判振る舞いです。リーマン・ショック前までは大手の先物トレーダーのノルマが1日100円幅という噂もあったくらいで、そのノルマに合わせて、1日200円とか300円とかのゆったりとした値幅で動いていました。
  さすがに1日数十円の値幅だと、チャート分析は苦しいですね。もちろん日足、週足、月足と中長期のスパンで分析するならば、なんとなく見えてきますが、思い通りの方向に動くには時間がかかり、逆を突かれると読みを誤ったような感覚を植えつけられるので、たちが悪いです。
  先物だけでなく、ドル、ユーロ相場もこのまま放置したら暴落しかないのですが、政策対応で暴落をけん制するものの、資金不足から買いあがる動きは乏しく、レンジ相場で横ばいの時間帯が長いので、なかなか、先の動きを読むのは難しくなっているのですが、最近の相場を見ていて、特徴的なのが板の枚数の大きさです。
  先物市場に流入する資金はリーマン前と比べると、格段に細っているのですが、板だけは売り板、買い板ともに1000枚を超え、値動きに乏しい中、馬鹿にしたような感じがします。
  リーマン前は板は多くてせいぜい300~500枚で、たまに700枚とか800枚の板が一瞬出てくると、仕掛けの合図になっていました。実に素朴で、一部の人たちの談合、価格操作が見えやすい状況でした。
  最近も価格操作は行われているのですが、手口が変わっています。ただ、よくよく分析すると、今のしょぼい相場状況を反映して、本当にせこいことをやっています。
  結論から言うと、1000枚板をずらりと並べる理由は、「売り仕掛け、買い仕掛けを防ぐ」「値動きをコントロールする」ということにあるでしょうね。
  日々の大手金融機関の手口を見ると、ほとんどの社は2000~3000枚、多くて5000~6000枚です。リーマン前は1万枚を超える取引をする金融機関が数社ありました。
  1000枚板を置いておけば、仮に1万枚の仕掛けをしても(あり得ないことですが1万枚の成り行き売買をしても)、せいぜい100円程度しか動かすことができません。リーマン前なら大きな売買がきっかけになって、提灯を付ける筋もあったので、200~300円動いたこともありました。
  要は、必要以上に動かれては困るということです。買い仕掛ける分にはいいのでしょうけれど、売られたら、パニック売りを巻き込むので、収拾がつかなくなります。
  昨年3月11日の東日本大震災直後に、日経先物は7800円まで下げましたが、まさに典型的なパニック売りでしたね。先物だけが突出して下げましたが、現物の日経平均株価指数の方はついていけずに300円くらい上で推移していました。絶好の買い場だったわけですが、先物取引から遠ざかっていたし、どこまで下げるかわからず、気味が悪いので触れませんでしたけど。
  とにかく、派手に動き回られると、大手金融機関も手持ち資金が限られているので、手が付けられなくなってしまうということです。リーマン前までは、相場操縦しつつも、ガチで売買して値動きを修正できたのですが、今ではそんなことをする余裕がなくなってしまいました。
  4桁の板が当たり前になり、見た目だけは豪勢なのですが、実にしょぼい理由で、1000枚板を置いているということです。
  板が大き過ぎて、読みづらい面もあるのですが、基本的には、しつこく買われるなら上昇、売られるなら下落とシンプルに考えていいと思います。一時的に下がったとしても、ある価格帯でしつこく買われていればいずれは上昇するし、逆も同様です。
  日中の値幅が小さいので、なかなか細かい値動きや売買動向には目が行き届かないし、べったり相場に張り付いていると、ストレスがたまり、目にもよくないのですが、イベント前などは特に細かい動きをウォッチしておいた方がいいかもしれません。
  私自身、思い通りに値が動いてくれず、年初来、テンション、モチベーションともに下がりまくりで、分析がおろそかになっているのですが、あらためて気を引き締めていきましょう。

来週の予定

【6日(月)】
09:30 豪12月小売売上高
20:00 独12月製造業受注
25:00 ユーロ圏財務相会合 、独仏首脳会談

【7日(火)】
06:45 NZ10~12月民間賃金、平均時給
12:30 豪中銀政策金利発表
18:30 南ア10~12月失業率
20:00 独12月鉱工業生産
22:30 加12月住宅建設許可
29:00 米12月消費者信用残高

【8日(水)】
08:50 日12月国際収支統計
(貿易赤字の定着で経常黒字が減少。中長期的な円高歯止め要因)
09:30 西村日銀副総裁講演
16:00 独12月貿易収支/経常収支
18:30 南ア1月SACCI景況感指数
22:15 加1月住宅着工件数
※英中銀金融政策委員会(~9日)

【9日(木)】
06:45 NZ10~12月雇用統計
10:30 中国1月消費者物価指数
18:30 英12月鉱工業生産指数、製造業生産指数
21:00 英中銀政策金利発表
21:45 欧州中銀政策金利発表
22:30 ドラギECB総裁、定例記者会見
22:30 米新規失業保険申請件数

【10日(金)】
09:30 豪中銀四半期金融政策声明
16:00 独1月消費者物価指数(確報)
22:30 米12月貿易収支
23:55 米2月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
※時間未定 中国1月貿易収支