株:米株式市場続伸
9日の米株式市場は、ギリシャ向け第2次支援の受け入れの条件となる経済改革案について、政府と連立与党が合意したことを受けて、同国のデフォルト懸念が後退したことや、週間新規失業保険申請件数が35.8万件と市場予想より良好な内容だったことなどを好感し、3日続伸となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比6.51ドル高の12,890.46ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が堅調だったことや、為替市場で円安が進行していることなどから、輸出関連株などを中心にプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,030円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,950円−9,050円となっている。
為替:ユーロが上昇
9日の外国為替市場では、ギリシャ向け第2次支援の条件となっている改革案について、ギリシャ政府と連立与党が合意したことや、ECBドラギ総裁がユーロ圏の景気について、一時的な安定化の兆候がみられるとの見解を示したことなどを受けて、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台半ば、ユーロドルは1.32ドル台後半となっている。
本日は、英1月生産者物価指数(予想:前月比+0.1%)、2月ミシガン大消費者信頼感指数(予想:74.5)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.30−77.80円となっている。
商品:NY原油続伸
9日のNY原油先物取引は、ギリシャのデフォルト懸念が緩和し、欧州経済の先行き不安が後退したことや、好調な米経済指標を背景に買いが優勢となり、3日続伸となった。中心限月の3月限の終値は、前営業日比1.13ドル高の1バレル99.84ドルで引けた。
NY金先物取引では、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを背景に買いが優勢となり、反発して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比9.90ドル高の1オンス1,741.20ドルで引けた。