株:NYダウ反落
10日の米株式市場は、ギリシャ第2次支援の受け入れの条件となる経済改革案について、ギリシャ政権与党の1つである国民政党派運動党首が賛成票を投じることができないとの考えを示したことや、ユーロ圏財務相会合でギリシャ追加支援の正式決定を先送りするなど、ギリシャ情勢の行方をめぐる不透明感が強まり、反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比89.23ドル安の12,801.23ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は下落したものの、東京時間13日早朝にギリシャ議会が第2次支援の受け入れの条件となる経済改革案可決したことは、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,040円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,850円−9,050円となっている。
為替:ユーロが下落
10日の外国為替市場では、ギリシャ情勢をめぐる不透明感が強まる中で、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台半ば、ユーロドルは1.31ドル台後半となっている。
本日は、注目される経済指標の発表などはなく、引き続きユーロ圏の動向に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.30−78.00円となっている。
商品:NY原油反落
10日のNY原油先物取引は、国際エネルギー機関が石油市場月報で、世界の石油需要見通しが先月に引き続き下方修正されたことや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、反落して引けた。中心限月の3月限の終値は、前営業日比1.17ドル安の1バレル98.67ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどを背景に売りが優勢となり、反落して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比15.90ドル安の1オンス1,725.30ドルで引けた。