「復興庁」は補助金の窓口が一つ増えるだけ(復興への道)

 今回の震災は最初にマグニチュードの大きさに驚き、津波被害の甚大さに言葉を失い、そして福島第1原発の放射能汚染の広がりに怯えた。被害の全容がまだ明らかにならず、被災者の捜索も続いている段階だが、この震災に対する国の対応にはどのような問題があったのかを省み、これから国と自治体はどのように対応したらいいのかを考えることが時期尚早だとは思わない。  この未曾有の大震災は日本の防災システムの弱点をすべて露顕させてしまった。原発事故の全容がいつまでたってもわからず、被災地域への物資補給が遅れて被災地や避難場所での犠牲が拡大したのは、災害の規模が国の対応能力の限界を超えてしまったからではなく、災害の規模にかかわらず、そもそも国が防災の現場に直接かかわることを想定していないからなのである。

「切り花型」技術革新には限界がある(「頭脳大国」中国の真実)

 浜松ホトニクスは光技術分野で世界をリードする日本屈指のイノベーション企業である。特に有名なのは東京大学名誉教授である小柴昌俊博士によるノーベル物理学賞を陰で支えたことだ。素粒子「ニュートリノ」の観測において、浜松ホトニクスが開発した大口径の「光電子倍増管」が大きく貢献した。  同社も2008年秋のリーマンショックにより一時的に業績が減益基調になったが、早くも医療分野や通信分野などで光レーザー半導体などの需要が回復し、今年度も20%程度の売上高営業利益率を見込む。この会社を第2次世界大戦後の創業以来、リードしてきたのが創業者の1人である晝馬輝夫会長だ(現在は病気療養中)。  晝馬会長は長く、中国での光産業の育成も支援してきた。

日経平均始値9732.26円

外国人売買動向
買い 27100000株
売り 30200000株
差引き 3100000株売り越し

NYダウ 12,400.03 +23.31
ナスダック 2,789.19 -0.41
NY原油 108.47 +0.53

日経平均先物前日比プラス20円の9730円で取引スタート。
前日のニューヨークダウ平均は続伸。

デイトレード値動き注目銘柄
4813 デジタルガレージ
6135 牧野フライス
8136 サンリオ
3770 ザッパラス
7541 メガネトップ
7606 ユナイテッドアローズ
6665 エルピーダメモリ
3770 ザッパラス
6890 フェローテック
4751 サイバーエージェント




2011年4月5日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
4日の米株式市場は、先週末の米雇用統計の改善を受けて、景気回復期待が高まっており、上昇して始まった。ただ、その後は、ここ最近の株価上昇を受けた利食い売りがみられたことから、上値は限定的となり、NYダウは上昇したものの、ナスダックは下落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業23.31ドル高の12,400.03ドルで引けた。
本日の東京市場では、各国の株式市場が小幅な値動きとなったことに加えて、シカゴ先物市場の日経平均先物は9,730円と、前日の日経平均株価の終値とほぼ同水準となっており、動きづらいとの声がある。市場の予想レンジとしては9,650円−9,800円となっている。

為替:ほぼ変わらず
4日の外国為替市場では、バーナンキFRB議長が日本時間5日早朝に行う公演や、ECB理事会の動向に市場の注目が集まる中で、値動きに乏しい展開となった。NY終値ベースで、ドル円は84円台前半、ユーロドルは1.42ドル台前半となっている。
本日は、豪準備銀行理事会の開催、FOMC議事録の公表が予定されており、市場の注目が集まっている。経済指標の発表では、豪2月貿易収支(予想:+9.5億豪ドル)、ユーロ圏2月小売売上高(予想:前月比+0.0%)、3月ISM非製造業景気指数(予想:59.8)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては83.50−84.50円となっている。

商品:NY原油続伸
4日のNY原油先物取引は、内戦状態が続くリビアでは、収束の兆しが見えない状況が続いていることに加えて、ナイジェリアで総選挙の実施が遅れ、アルジェリアで反体制によるデモが発生するなど、中東・アフリカ情勢の政情混乱に収束の兆しがみえないことなどを背景に3日続伸し、中心限月の5月限の終値は、前日比0.53ドル高の1バレル108.47ドルで引けた。
NY金先物取引では、ここ最近、原油や穀物価格が上昇する中で、インフレヘッジとしての金を買う動きが強まり、反発して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比4.10ドル高の1オンス1,433.00ドルで引けた。      

                                                                                          

ボリビアでは中国に負けられない(「頭脳大国」中国の真実)

 日本は現在、約13万人の留学生を抱えている。この大半は中国人である。日本の大学で学び、中国の有力大学で活躍する研究者も増えてきた。日本と中国の大学における人材育成面における協力関係は今後、どのようにしていくべきなのか。  これまで中国を中心に海外の若手研究者を育ててきた京都大学大学院の平尾一之教授と、その門下生であり、中国でも活躍する邱建栄・華南理工大学教授に聞いた。まずは平尾教授のインタビューから始める。 (聞き手は佐藤紀泰=日本経済新聞産業部次長) —— 平尾教授は1990年代半ばから、中国人など海外の若手研究者を数多く育てられていることで有名です。 リチウムを大量に含んだボリビア・ウユニ湖の水を持つ京都大学大学院の平尾一之教授  平尾 実は今、ボリビアの研究者も2人指導しています。

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