タグ別アーカイブ: マーケット予想

2011年6月20日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
17日の米株式市場は、ギリシャの債務問題をめぐって、ドイツとフランスが結束して取り組む考えを示したことを受けて、ギリシャの債務不履行回避に向けた議論が進展するとの期待が高まり、上昇して始まった。ただ、6月ミシガン大消費者信頼感指数が71.8と市場予想を下回る悪い内容だったことから、上値は限定的となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比42.84ドル高の12,004.36ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は上昇したものの、為替市場でドル安・円高となっており、強弱材料が交錯する中で、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,365円となっており、市場の予想レンジとしては9,300円−9,450円となっている。

為替:ユーロが上昇
17日の外国為替市場では、ギリシャの債務問題について、フランスとドイツが、民間部門の自発的参加を盛り込む追加支援策の支持を表明したことを受けて、ギリシャの追加支援が実現するとの期待感を背景に、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円近辺、ユーロドルは1.43ドル近辺となっている。
本日は、注目される経済指標の発表がないことや、21,22日のFOMCを控えて、様子見ムードが強まるとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.50−80.50円となっている。

商品:NY原油続落
17日のNY原油先物取引は、米経済指標が悪い内容だったことや、週末のポジション調整の動きなどを背景に、売りが優勢となり、一時91.84ドルまで下落した。その後は、為替市場のドル安・ユーロ高を受けてやや下げ幅を縮小したものの、中心限月の7月限の終値は、前営業日比1.94ドル安の1バレル93.01ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、為替市場のドル安基調や、米国の景気先行きに対する不透明感が強まる中で、安全資産としての金が引き続き買われ、続伸して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比9.20ドル高の1オンス1,539.10ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年6月17日のマーケット予想

株:NYダウ反発
16日の米株式市場は、週間新規失業保険申請件数が前週比1.6万人減の41.4万件、5月住宅着工件数が前月比3.5%増の56.0万戸となり、いずれも市場予想より良好な内容だったことを好感し、上昇して始まった。ただ、その後、6月フィラデルフィア地区連銀景況指数が-7.7と前月より大幅に悪化したことや、ギリシャの債務問題に対する先行き懸念などが嫌気され、相場の上値を抑える展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比64.25ドル高の11,961.52ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は反発したものの、ギリシャの債務問題に対する不透明感が引き続き悪材料視されており、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,405円となっており、市場の予想レンジとしては9,350円−9,500円となっている。

為替:スイスフランが買われる
16日の外国為替市場では、ギリシャの債務問題について、欧州連合が、同国の政局混迷を理由に第2次支援の正式決定を先送りする方針を決めたことを背景に、ギリシャの先行きに対する不安が強まり、ユーロが対スイスフランで過去最安値を更新するなど、安全資産といわれるスイスフランが買われる展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台半ば、ユーロドルは1.42ドル台前半となっている。
本日は、米ミシガン大消費者信頼感指数(予想:74.4)の発表が予定されている。また、引き続き、ギリシャの動向などにも注意する必要がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.00−81.20円となっている。
 
商品:NY原油反発
16日のNY原油先物取引は、米国の住宅関連の指標が市場予想を上回ったことや、IEAの月報で、石油需要見通しが上方修正されたことなどを背景に、小反発した。中心限月の7月限の終値は、前営業日比0.14ドル高の1バレル94.95ドルで引けた。
NY金先物取引では、ギリシャの債務問題の先行きに不透明感が強まる中で、安全資産としての金が引き続き買われ、続伸して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比3.70ドル高の1オンス1,529.90ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年6月16日のマーケット予想

株:NYダウ急反落
15日の米株式市場は、5月消費者物価指数で、変動の激しい食品・エネルギーを除いたコア指数が前月比+0.3%と市場予想を上回り、インフレ懸念が強まった。さらに、NY州製造業景況指数が-7.79と前月から大幅悪化し、昨年11月以来のマイナスとなり、景気の低迷が示された。また、欧州の債務問題に関する懸念の高まりや原油価格の急落なども弱材料視され、ほぼ全面安の展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比178.84ドル安の11,897.27ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が急落したことやギリシャの
債務不安などが悪材料視されており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,475円となっており、市場の予想レンジとしては9,400円−9,550円となっている。

為替:ユーロが下落
15日の外国為替市場では、ギリシャで、政府の財政緊縮策に反対する抗議デモが各地で起こり、首相が辞意を表明するなど、ギリシャの先行きに対する不安が強まった。さらに、米格付会社ムーディーズがギリシャ国債を保有しているとされる仏系銀行3行の格付けを格下げ方向で見直すと発表したなどが嫌気され、ユーロは主要通貨に対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台後半、ユーロドルは1.41ドル台半ばとなっている。
本日は、英5月小売売上高(予想:前月比-0.6%)、米5月住宅着工件数(予想:54.0万戸)、週間新規失業保険申請件数(予想:42.0万件)、6月フィラデルフィア地区連銀景況指数(予想:6.8)などの経済指標の発表が予定されている。さらに、ギリシャの動向などにも注意する必要がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.20−81.50円となっている。

商品:NY原油急反落
15日のNY原油先物取引は、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことや、米経済指標の悪化を背景に、急落する展開となった。中心限月の7月限の終値は、前営業日比4.56ドル安の1バレル94.81ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、為替市場のドル高を受けて売りが優勢となり、下落する場面もあったものの、米経済指標の悪化やギリシャの債務不安などを背景に、安全資産としての金が買われ、続伸して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比1.80ドル高の1オンス1,526.20ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年6月15日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
14日の米株式市場は、5月小売売上高が前月比-0.2%となり、11ヶ月ぶりに前月比でマイナスになったものの、市場予想より小幅なマイナスにとどまり、景気減速への過度な懸念が薄れたことや、家電大手ベスト・バイが発表した決算内容が予想を上回ったことから、小売株などを中心に幅広い銘柄で買いが入り、続伸して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比123.14ドル高の12,076.11ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇したことや、為替市場でも円高基調が一服しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,605円となっており、市場の予想レンジとしては9,500円−9,650円となっている。

為替:ユーロが上昇
14日の外国為替市場では、米国の経済指標が市場予想を上回り、世界景気の先行きに対する過度の懸念が薄れ、株式市場や商品市場が上昇する中で、リスク回避の動きが後退し、ユーロや資源国通貨が買われる展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台半ば、ユーロドルは1.44ドル台半ばとなっている。
本日は、英4月失業率(予想:4.6%)、ユーロ圏4月鉱工業生産(予想:前月比-0.2%)、5月米消費者物価指数(予想:前月比+0.1%)、6月NY州地区連銀製造業景況指数などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.00−81.20円となっている。

商品:NY原油急反発
14日のNY原油先物取引は、英国と米国の経済指標が市場予想より良い内容となり、世界景気の減速懸念が後退したことなどから買い戻しが入り、急反発して引けた。中心限月の7月限の終値は、前営業日比2.07ドル高の1バレル99.37ドルで引けた。
NY金先物取引でも、中国が発表した5月消費者物価指数が前年同月比+5.5%となり、中国のインフレに対する懸念が強まったことや、原油相場の急反発などを材料に買いが優勢となり、反発して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比8.80ドル高の1オンス1,524.40ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年6月14日のマーケット予想

株:NYダウ横ばい
13日の米株式市場は、保険やアパレル業界でM&Aが発表されたことや、先週までの下落を受けた買い戻しが優勢となったことなどから、上昇して始まった。しかし、その後は、原油価格が急落し、エネルギーや素材関連株などを中心に売りが入り、結局、NYダウは、ほぼ横ばいで引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比1.06ドル高の11,952.97ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が横ばいでとなるなど、取引材料に欠ける一日となっており、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,420円となっており、市場の予想レンジとしては9,350円−9,500円となっている。
 
為替:スイスフランが上昇
13日の外国為替市場では、格付け会社S&Pがギリシャの長期信用格付けを3段階引き下げたことを受けて、ユーロに売り圧力が強まった。さらに、米国経済の景気先行きや財政赤字をめぐる懸念が強まる中で、ドルも下落し、安全資産といわれるスイス
フランが買われる展開となり、ユーロは対スイスフランで過去最安値を付けた。NY終値ベースで、ドル円は80円台前半、ユーロドルは1.44ドル台前半となっている。
本日は、日銀金融政策決定会合(政策金利)が予定されており、発表後の白川総裁の会見に注目が集まっている。経済指標の発表では、英5月消費者物価指数(予想:前年比+4.5%)、米5月生産者物価指数(予想:前月比+0.2%)、米5月小売売上高(予想:前月比-0.4%)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.70−80.80円となっている。

商品:NY原油続落
13日のNY原油先物取引は、格付け会社S&Pがギリシャの長期信用格付けを引き下げたことや、米国のオクラホマ州クッシングの石油在庫が潤沢であることなどが弱材料となり、続落して引けた。中心限月の7月限の終値は、前営業日比1.99ドル安の1バレル97.30ドルで引けた。
NY金先物取引でも、原油相場の急落などを背景に、売りが優勢となり、続落して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比13.60ドル安の1オンス1,515.60ドルで引けた。