世界経済のけん引役である中国は、成長の中心を沿岸部から内陸部に移し、高い成長率を維持しています。日本の保守勢力や経済評論家の中には何年も前から「中国バブルがはじける」「中国はもう終わった」などと喧伝する人が多く、今年の全人民代表大会では、成長率目標が従来の「保八」(8%台を維持する)から7.5%に引き下げられ、「それ見たことか」という論調が目立ちました。
それでも成長率が7.5%ですよ。単純に考えて、所得が年に7.5%上昇するポテンシャルがあるのです。成長率にゆだねて1万円預ければ10年ちょっとで2倍になって戻ってくるのです。日本は何%成長するでしょうか? ゼロ? マイナス? 預金金利はどのくらい? しかも、米国債を買わされたり、米海兵隊移転のための費用を肩代わりさせられているんですよ? 「中国憎し」が先走ってしまうんでしょうけど、本当に頭の悪い物の見方です。
米国に飼いならされ、搾取され、すっかり去勢されてしまった日本人と対照的に、中国人のバイタリティーはすさまじいものがあります。裸一貫から成り上がったわけですから、怖いものは何もないでしょう。豊かになりたいというモチベーションがもたらすエネルギーは今の日本には想像できないかもしれませんが、ハングリーパワーを侮ってはいけないのです。
ただ、考えなければならないのは、中国沿岸部では確かに成長のモメンタムが失われつつあるということです。これを見て、中国終わった論者の人たちは中国経済の実態をミスリードしてしまったのでしょうし、実際に今後の中国経済を考える上で、懸念されるところではあります。
これまでの中国の経済成長は、欧米主導の経済システムの中で実現されてきました。賃金が安いことを利用して、低付加価値、低技術の商品を安価で大量に生産し、世界中に供給することで、成り立ってきました。沿岸部では賃金の高騰や人手不足が深刻化し、だんだんと割に合わなくなっているということで、急速なスピードで内陸部に生産拠点が移りつつあるというのが現在の状況ですね。
しかも、不動産価格の高騰と急速な収縮は、欧米の金融資本がどうのこうのいう以前に、人間の業のようなものであり、どうにも対処しようのない病理ですね。中国人の投機好きな性格も手伝って、不動産バブルのはじけ方も際立っていました。ただ、現在では下がるところまで下がっていますよね。非常によくコントロールされていると思います。
だから、現在の延長上で推移すれば、内陸部は沿岸部と同様の道をたどるでしょう。しかも物事が進むスピードはどんどん速くなっているので、栄枯盛衰も短い時間スパンで起きることと予想されます。気づいたらあっという間にブームが来て去り、バブルがはじけ、過熱も収まっていることでしょう。
その辺はよく見極める必要がありますね。中国の株式や不動産に投資している人は、ちょっと値上がりしていい気になっていると、あっという間にはしごを外されているといったことになる可能性もあります。
今年は中国では指導部の交代がありますが、日本のように政権交代や首相降ろしを繰り返しても、ボンクラしか出てこない、あるいはどんどん小粒になっていくのとは違って、これまでのところ中国の中枢部は馬鹿ではないし、周りの懸念とは裏腹によくやっていると思います。
だから、無用な心配だとは思いますが、弱点を指摘するならば、まずは所得の格差の問題ですよね。欧米の金融資本主義に引っ張られてここまで来たので、どうしても富める者と貧しいものの格差ができてしまいます。そこが日本の高度成長期の息の長さとは異なる点です。「1億総中流」に象徴されるように経済成長の恩恵が幅広い層に広がらないと、経済発展の勢いは弱まってしまいます。指導部は輸出主導から消費主導にシフトすることを明言していますが、ぜひ加速させてほしいですね。
それと、成熟化が必要です。世界の工場としてものづくりを主体に経済発展を成し遂げたこれまでのパターンは何も目新しいものではなく、日本はじめ、アジアNIEsと呼ばれた国・地域(韓国、台湾、香港、シンガポール)、ASEANも同じ道をたどってきました。
金融ばくちと不動産ころがしに明け暮れる欧米と比べると、はるかに健全ですが、従来の“勝ちパターン”が成り立たなくなっているのが問題です。1台あたりのテレビ、BDレコーダーといったAV機器、冷蔵庫、洗濯機など白物家電の製品価格、利益率を考えると、どんどん低下していて、それほど儲かる事業ではなくなりつつあるのです。
しかも生産の効率化が進み、雇われる人が減りつつあるので、その分、経済成長の恩恵が行きわたらなくなりつつなっています。中国では日本や韓国と比べ、付加価値の低い製品を生産しているので、働いても働いても楽になれない「低技術のわな」に陥りつつありますね。
誰でも作れるような安物を生産していても、それほど豊かにはなれないし、欧米や日本でさえ苦戦するのですから、よほど完成度の高いものを作り上げないと、商売にはなれません。今の中国にその実力はあるでしょうか?
多くの人が信頼し、ほしいと思う商品を提供する、ナショナルブランドが少ないというのもこの状況に拍車をかけています。この辺は著作権や特許の保護について、欧米、日本などと対抗する上で政治的、確信犯的にやってきた部分もあるとは思いますが、なおざりにしてきたツケともいえるでしょう。
韓流現象なんかもそうですが、クリエイティブな物に対して、適切な対価が支払われないならば、自由で創造的な活動が委縮してしまいます。韓国では、コンサートに行ったり、映像、音響コンテンツにお金を払うという意識が乏しいので、国内市場が盛り上がらず、仕方なく海外進出せざるを得ないという事情がありますが、中国も同様ですね。というかそもそも付加価値の高い分野、ソフト産業が成立していません。
消費の拡大は至上命題ですが、それと合わせて、消費の中身の成熟化や、意識の変革も必要です。その辺は50年も100年も先を進んでいる日本の方に一日の長があります。日本は電子機器など完成品で、目に見える部分での存在感は薄れつつありますが、工作機械や精密さを必要とする分野、生産管理など見えない部分ではますます不可欠な存在になっています。
ソフト産業でもうまくやれば、日本の自由で個性を重視するスタイルは、よく訓練はされているものの北朝鮮の「喜び組」の延長上みたいな韓流を逆転するポテンシャルは十分あるし、顧客の視点に立ち、きめ細やかな心遣いができるサービス業は絶対マネのできない強力な武器です。
中国は欧米の経済、金融資本システムの従属化させられえるという落とし穴、すなわち低技術のわなから脱するために、発想の転換が必要ですね。それとともに、長らく低迷していた日本は実は新しい可能性に向かっているんだということを認識していれば何も怖くありません。そこが50年、100年と中国の先を進んでいる日本のアドバンテージであり、強さなのです。
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成熟? 衰退?
連休中にものすごい混雑で足を踏み入れることができなかった、渋谷「ヒカリエ」の内部に“初潜入”してきました。びっくりしたり、新たな発見があったりということはなかったのですが、同時期に開業したお台場の「ダイバーシティ」や押上の「東京スカイツリータウン」などと合わせて、最近の時流というか、経済情勢、消費事情というのが垣間見られたと思います。
商業施設の側としては、やはりどうやってお金を落とさせるか、という問題と向き合わざるを得ないわけですが、三つの施設ともに、人が集まりやすい場所にあり、地の利がいいということは言えるでしょう。渋谷はターミナルで若者の街だし、お台場も若い世代に人気があり、観光、行楽スポットで、東京スカイツリータウンは交通が不便ですが、東京スカイツリーというまたとない存在があり、浅草からも至近です。
新丸の内ビル、六本木ヒルズ、東京ミッドタウンといったリーマン・ショック前にできた(オフィスとの複合)商業施設は、外資ファンドなんかが席巻していた時代なので、バブリーですが、最近の施設は、メディアなんかで取り上げられて、話題性はあるのですが、あまり浮いたところがありません。赤坂サカスなんかは、メディアが事業主体にもかかわらず、宣伝は下手だし、施設自体もぱっとしませんが・・・。
ヒカリエを一通り見渡しての感想は、「社会人1、2年目のデートスポット」という感じですかね。そこそこ洗練されていて、質もしっかりしているんだけれども、その割には価格が低めで値頃感があって、しかも「ヒカリエで買いました」ということでハクも(思い出)つくので、長く使おうかなという気になるでしょうね。
最近の商業施設は保守的というか、いろいろと考えた末に結果的にそういうスタイルに収斂されるのか分かりませんけど、だいたいどこも似たようなレイアウト、体裁で、ヒカリエ内部は「ルミネ」か「パルコ」か、既視感がありました。
ただ、その考えは古いかもしれません。ちょっと前まで商業施設は、30代後半から40代のいわゆる「団塊ジュニア」を主なターゲットにしていて、バブルを経験し、消費生活を謳歌した経験のある人たちでもあるので、購買力が高いと目されており、百貨店もショッピングモールもその他の大型商業施設も取り込みを狙っていたのですが、リーマン・ショックで状況は一変してしまいます。
消費の鍵を握る層であることに変わりはないのですが、さすがにリストラや賃金カットなどが続き、先行き不安から、支出を絞り込んでいることは間違いありません。どんな状況下にあっても売れる物は売れるし、経済的に余裕のある層の消費行動は変化しづらいのですが、「今度の不況はいつもとは違う」ことを察知しているともいえるでしょう。
ちょっとしたバブルでヒルズやミッドタウンができた頃と比べると、ヒカリエ、ダイバーシティ、スカイツリータウンは、話題性こそはあるものの、売っている物、買った物を見る限り、消費する金額や華やかさではかなり見劣りします。実際に行ってみると、物を買ったり、ショッピングバッグを持っている人の姿はそれほど見かけません。
スカイツリータウンの開業初日にもちょっとだけ書きましたが、東京に新しい商業施設ができて、日本人あるいは首都圏に住んでいる人たちのみが内輪で受けているだけで、世界で最も購買力が高い、中国人から見ると、「しょぼい!」し、「魅力ない」というのが実感でしょうね。
中国よりも日本の方が30年も50年も先を行っているので、成熟した洗練されたライフスタイルであるとはいえるのですが、それが「うらやましい」とか「まねしたい」ということになるかどうか? もっとわかりやすく、色気のある(金のにおいがする)ものの方が心をつかむでしょうね。先進性とか華やかさというものが打ち出されないと、中国だけでなく新興国の富裕層の気を引くことはできないでしょう。
日本人はすっかりおとなしく、行儀よくなってしまいましたが、ある程度、お金が動かないと、文化だってファッションだって勢いづかないし、何よりデフレから脱却できず経済が盛り上がりません。
もちろん、近々訪れるであろう、世界恐慌を考えると、派手に目立つことばかりを考えてやるよりも、手堅く、確実に儲かるやり方をした方が得策でしょう。そう考えると、時流にかなっているし、先のことまでしっかり見据えた展開であるともいえるわけです。こういうご時世なので、現時点ではこのやり方が最善かもしれないですね。巨費を投じて失敗した場合、取り返しのつかないリスクをこうむるわけですから。
ヒカリエで売っている衣料品や、アクセサリー、小物、雑貨、家具、調度品はそれほど値は張りませんが、レストラン街の単価はちょっと高いんですよね。ダイバーシティ、スカイツリータウンも同様。もちろん、その辺の百貨店でも同じことがいえるのですが。
平均的なランチをいただこうとするならば、1500円は必要ですね。ちょっと気合を入れるなら、もう1000円は上積みしたいところです。この辺は、商売人の鋭さというか、取れそうなところ、取るべきところ、取らねばならないところは、しっかり押さえています。当たり前といえば当たり前なのですが、それがしっかりできるところは、さすがと言わざるを得ません。
ちなみに私は、ヒカリエに訪れた日、前から行きたかった、韓国食堂で1000円でご飯おかわり自由、韓国流のおかず(総菜)食べ放題のサムギョプサル定食を食べてから、行ったのですが、ヒカリエの韓国レストランでは、ランチメニューは余裕で1500円はしていました。おそらく食べ放題はないでしょうしね。
高級感を味わいたい、ヒカリエを訪れた達成感を満喫したい、ちょっといい格好がしたいとかない限りは、わざわざヒカリエに上るよりも、地上で食べた方が何かとお得です。
あと、これも前に書きましたが、ヒカリエはフロアが驚くほど狭いです。開業初日のスカイツリータウンは、開業時間前に行列ができたものの、営業開始してからは列はありませんでしたが、ヒカリエに大行列ができたのは、そういう事情もあるということです。
何かを買う目的があるのなら、ヒカリエではなく、ほかへ行くか、最近はネット販売も充実しているので、そっちの方がお勧めですね。スペースの都合上、品ぞろえがいいとは決していえないです。だからあまり過度な期待を抱くと裏切られます。
ぶらぶら歩いていて何かをいいものが見つかるかなぁ、ぐらいの感覚でないと、徒労に終わってしまう可能性があります。その辺が、コンセプトがぼやけた、もやもやした印象につながっているのでしょうね。
最後に蛇足ですが、ヒカリエはフロアが小さい分、お手洗いのスペースも小さいです。女性の方を広めにしていますが、男性、女性用とも常に人が並んでいます。もし、緊急の用があるときは、あまり期待せず、すみやかに周辺の別の施設へ移動することをお勧めします。
人間力
日本人の内向き志向がいわれますが、世界中のどこにいっても、よそ者が活躍したり、必要とされる分野ってそうあるものではありません。もし、身近に見知らぬ外国人が増えたら、まず警戒すべきでしょうね。
他の国に侵入する外国人は大きく分けて2パターンあります。政治的、経済的に侵略しようとする連中か、自分の住んでいる地域、国は貧しいので出稼ぎに来る人たち。もちろん芸術家とか留学生とか細かく挙げればきりがないのですが、全体的には少数派であり、侵出地域に与える影響も短期的にはそんなに大きいわけではありません。
一番、たちが悪いのは、前者でしょうね。日本の政治家を恫喝したり、企業からカツアゲしたりする人たちです。日本にとっては、米国人(金融ユダヤ人)が圧倒的に多いですね。普通の白人は頭が悪いので、マン・ツー・マンで勝負すれば日本人が間違いなく圧勝するのですが、背後に大きな力が控えているので、虎の威を借りてとても強い。日本の政治家、企業トップ、官僚は、その辺のことをよくわかっておらず、唯々諾々と従うだけなので、搾取される一方です。
「日本は閉鎖的」とか「おかしな国だ」とか、さかんに言い立てるのもそういう人たちです。本当は自分たちがいかに恥知らずなことをしているか、卑しいか、世界的にみても嫌われるようなことをしているにもかかわらずです。普通に実力が試される世界では、彼らは間違いなく淘汰されるでしょう。
日本人は、米国人に対しては極めて弱いですが、欧州人からの要求は軽くあしらいます。それはそれで良識ある行為です。欧州人は米国人をまねてチンピラのようにふるまおうとするのですが、力は弱いし、迫力がないので、あっさりと見抜かれています。何の後ろ盾もない白人が偉そうにいばりくさる時代は終焉しつつあるということです。
一方、後者の出稼ぎの人たちは、生命力が強いですね。最近は中国の方が景気がいいので、かつてのように中国人の密入国とか不法就労というのは減ってはいますが、いまだに後を絶ちません。
韓国人なんかも韓流がどうの、文化がどうの、最近は意気盛んですが、自国のマーケットが小さく、基本的には貧しい国なので、わざわざ新大久保にまで出稼ぎに来ないと、食っていけないのです。一定のマーケットはあるので、過度に目立たず、謙虚にやっていけばいいと思うのですが、他国から侵略され続けてきた長い歴史がトラウマとなり、根が卑しいので、どうしてもところどころで本性が表れてしまいます。
だから、進出先のどこの国でも、摩擦が起こり、「韓国人」というのは、いくら彼らが飾りたて、立派な民族であると言い立てようとも、本質的にはリスペクトされないし、所詮、韓国人は韓国人という扱いしか受けられません。
まあ、それでも、彼らなりに必死に頑張っているし、経済的に迷惑を掛けない分、欧米人よりましということでしょうか。私たちの社会そのものが、低賃金労働者を必要としているので、治安や民度の低下、スラム化のリスクはあるものの、ある程度は受け入れざるを得ないという側面もあります。
海外に出ると、「自分探しの旅」に出たまま、漂流し、現地の人にも迷惑をかけるどうしようもない日本人もいますが、総じて、日本人はカネ払いはいいし、中国人、韓国人と違ってマナーも良く、欧米人のように無理やり自分の価値観を押し付けることもしないので歓迎されます。
世界の誰も踏み入れないような奥地で、地道に活躍している日本人は多いし、リスペクトされていますよね。中国から援助を受けていた国が、日本人とのパートナーシップを模索する動きなんかも出ていて、無理に肩肘を張らず、力を誇示しない、日本人の人の良さ、約束を律儀に守る信頼性の高さが、じわりじわりと評価されている形です。
これこそまさに「王道」ですよね。政治力や軍事力、カネの力で、他者を支配しようとする人たちは、一時的にはうまくいくかもしれませんが、決して長続きはしないし、侵出する方、される方、お互いにとって、不幸な結果をもたらします。
他者から搾取することで成り立ってきた、欧米主導の金融資本主義は近いうちに破たんするでしょう。その後、どう生きていくか。10年、20年は混乱が続くでしょうね。金融ユダヤ人は知能が高いし、狡猾な人たちなので、生き延びていくでしょうが、白人は怠惰だし頭も悪いので、アジア人が駆逐してしまうでしょう。黒人、ヒスパニック系なんかも同様。イスラム圏の人たちは、頑固に自分たちのスタイルを守り、侵略者を寄せつけないでしょう。
どんな時代になろうとも、日本人は総合的に人間力が高いので、日本人らしく生きていれば、いろいろと必要とされる分野も多いでしょうから、生き残っていけるでしょう。
金融緩和で、しばらくは延命し、欧米人が偉そうにいばりくさる構図は続くでしょうが、そんなに長くはないでしょう。頭を切り替えて次の時代に臨む必要があります。
他の国に侵入する外国人は大きく分けて2パターンあります。政治的、経済的に侵略しようとする連中か、自分の住んでいる地域、国は貧しいので出稼ぎに来る人たち。もちろん芸術家とか留学生とか細かく挙げればきりがないのですが、全体的には少数派であり、侵出地域に与える影響も短期的にはそんなに大きいわけではありません。
一番、たちが悪いのは、前者でしょうね。日本の政治家を恫喝したり、企業からカツアゲしたりする人たちです。日本にとっては、米国人(金融ユダヤ人)が圧倒的に多いですね。普通の白人は頭が悪いので、マン・ツー・マンで勝負すれば日本人が間違いなく圧勝するのですが、背後に大きな力が控えているので、虎の威を借りてとても強い。日本の政治家、企業トップ、官僚は、その辺のことをよくわかっておらず、唯々諾々と従うだけなので、搾取される一方です。
「日本は閉鎖的」とか「おかしな国だ」とか、さかんに言い立てるのもそういう人たちです。本当は自分たちがいかに恥知らずなことをしているか、卑しいか、世界的にみても嫌われるようなことをしているにもかかわらずです。普通に実力が試される世界では、彼らは間違いなく淘汰されるでしょう。
日本人は、米国人に対しては極めて弱いですが、欧州人からの要求は軽くあしらいます。それはそれで良識ある行為です。欧州人は米国人をまねてチンピラのようにふるまおうとするのですが、力は弱いし、迫力がないので、あっさりと見抜かれています。何の後ろ盾もない白人が偉そうにいばりくさる時代は終焉しつつあるということです。
一方、後者の出稼ぎの人たちは、生命力が強いですね。最近は中国の方が景気がいいので、かつてのように中国人の密入国とか不法就労というのは減ってはいますが、いまだに後を絶ちません。
韓国人なんかも韓流がどうの、文化がどうの、最近は意気盛んですが、自国のマーケットが小さく、基本的には貧しい国なので、わざわざ新大久保にまで出稼ぎに来ないと、食っていけないのです。一定のマーケットはあるので、過度に目立たず、謙虚にやっていけばいいと思うのですが、他国から侵略され続けてきた長い歴史がトラウマとなり、根が卑しいので、どうしてもところどころで本性が表れてしまいます。
だから、進出先のどこの国でも、摩擦が起こり、「韓国人」というのは、いくら彼らが飾りたて、立派な民族であると言い立てようとも、本質的にはリスペクトされないし、所詮、韓国人は韓国人という扱いしか受けられません。
まあ、それでも、彼らなりに必死に頑張っているし、経済的に迷惑を掛けない分、欧米人よりましということでしょうか。私たちの社会そのものが、低賃金労働者を必要としているので、治安や民度の低下、スラム化のリスクはあるものの、ある程度は受け入れざるを得ないという側面もあります。
海外に出ると、「自分探しの旅」に出たまま、漂流し、現地の人にも迷惑をかけるどうしようもない日本人もいますが、総じて、日本人はカネ払いはいいし、中国人、韓国人と違ってマナーも良く、欧米人のように無理やり自分の価値観を押し付けることもしないので歓迎されます。
世界の誰も踏み入れないような奥地で、地道に活躍している日本人は多いし、リスペクトされていますよね。中国から援助を受けていた国が、日本人とのパートナーシップを模索する動きなんかも出ていて、無理に肩肘を張らず、力を誇示しない、日本人の人の良さ、約束を律儀に守る信頼性の高さが、じわりじわりと評価されている形です。
これこそまさに「王道」ですよね。政治力や軍事力、カネの力で、他者を支配しようとする人たちは、一時的にはうまくいくかもしれませんが、決して長続きはしないし、侵出する方、される方、お互いにとって、不幸な結果をもたらします。
他者から搾取することで成り立ってきた、欧米主導の金融資本主義は近いうちに破たんするでしょう。その後、どう生きていくか。10年、20年は混乱が続くでしょうね。金融ユダヤ人は知能が高いし、狡猾な人たちなので、生き延びていくでしょうが、白人は怠惰だし頭も悪いので、アジア人が駆逐してしまうでしょう。黒人、ヒスパニック系なんかも同様。イスラム圏の人たちは、頑固に自分たちのスタイルを守り、侵略者を寄せつけないでしょう。
どんな時代になろうとも、日本人は総合的に人間力が高いので、日本人らしく生きていれば、いろいろと必要とされる分野も多いでしょうから、生き残っていけるでしょう。
金融緩和で、しばらくは延命し、欧米人が偉そうにいばりくさる構図は続くでしょうが、そんなに長くはないでしょう。頭を切り替えて次の時代に臨む必要があります。
人間力
日本人の内向き志向がいわれますが、世界中のどこにいっても、よそ者が活躍したり、必要とされる分野ってそうあるものではありません。もし、身近に見知らぬ外国人が増えたら、まず警戒すべきでしょうね。
他の国に侵入する外国人は大きく分けて2パターンあります。政治的、経済的に侵略しようとする連中か、自分の住んでいる地域、国は貧しいので出稼ぎに来る人たち。もちろん芸術家とか留学生とか細かく挙げればきりがないのですが、全体的には少数派であり、侵出地域に与える影響も短期的にはそんなに大きいわけではありません。
一番、たちが悪いのは、前者でしょうね。日本の政治家を恫喝したり、企業からカツアゲしたりする人たちです。日本にとっては、米国人(金融ユダヤ人)が圧倒的に多いですね。普通の白人は頭が悪いので、マン・ツー・マンで勝負すれば日本人が間違いなく圧勝するのですが、背後に大きな力が控えているので、虎の威を借りてとても強い。日本の政治家、企業トップ、官僚は、その辺のことをよくわかっておらず、唯々諾々と従うだけなので、搾取される一方です。
「日本は閉鎖的」とか「おかしな国だ」とか、さかんに言い立てるのもそういう人たちです。本当は自分たちがいかに恥知らずなことをしているか、卑しいか、世界的にみても嫌われるようなことをしているにもかかわらずです。普通に実力が試される世界では、彼らは間違いなく淘汰されるでしょう。
日本人は、米国人に対しては極めて弱いですが、欧州人からの要求は軽くあしらいます。それはそれで良識ある行為です。欧州人は米国人をまねてチンピラのようにふるまおうとするのですが、力は弱いし、迫力がないので、あっさりと見抜かれています。何の後ろ盾もない白人が偉そうにいばりくさる時代は終焉しつつあるということです。
一方、後者の出稼ぎの人たちは、生命力が強いですね。最近は中国の方が景気がいいので、かつてのように中国人の密入国とか不法就労というのは減ってはいますが、いまだに後を絶ちません。
韓国人なんかも韓流がどうの、文化がどうの、最近は意気盛んですが、自国のマーケットが小さく、基本的には貧しい国なので、わざわざ新大久保にまで出稼ぎに来ないと、食っていけないのです。一定のマーケットはあるので、過度に目立たず、謙虚にやっていけばいいと思うのですが、他国から侵略され続けてきた長い歴史がトラウマとなり、根が卑しいので、どうしてもところどころで本性が表れてしまいます。
だから、進出先のどこの国でも、摩擦が起こり、「韓国人」というのは、いくら彼らが飾りたて、立派な民族であると言い立てようとも、本質的にはリスペクトされないし、所詮、韓国人は韓国人という扱いしか受けられません。
まあ、それでも、彼らなりに必死に頑張っているし、経済的に迷惑を掛けない分、欧米人よりましということでしょうか。私たちの社会そのものが、低賃金労働者を必要としているので、治安や民度の低下、スラム化のリスクはあるものの、ある程度は受け入れざるを得ないという側面もあります。
海外に出ると、「自分探しの旅」に出たまま、漂流し、現地の人にも迷惑をかけるどうしようもない日本人もいますが、総じて、日本人はカネ払いはいいし、中国人、韓国人と違ってマナーも良く、欧米人のように無理やり自分の価値観を押し付けることもしないので歓迎されます。
世界の誰も踏み入れないような奥地で、地道に活躍している日本人は多いし、リスペクトされていますよね。中国から援助を受けていた国が、日本人とのパートナーシップを模索する動きなんかも出ていて、無理に肩肘を張らず、力を誇示しない、日本人の人の良さ、約束を律儀に守る信頼性の高さが、じわりじわりと評価されている形です。
これこそまさに「王道」ですよね。政治力や軍事力、カネの力で、他者を支配しようとする人たちは、一時的にはうまくいくかもしれませんが、決して長続きはしないし、侵出する方、される方、お互いにとって、不幸な結果をもたらします。
他者から搾取することで成り立ってきた、欧米主導の金融資本主義は近いうちに破たんするでしょう。その後、どう生きていくか。10年、20年は混乱が続くでしょうね。金融ユダヤ人は知能が高いし、狡猾な人たちなので、生き延びていくでしょうが、白人は怠惰だし頭も悪いので、アジア人が駆逐してしまうでしょう。黒人、ヒスパニック系なんかも同様。イスラム圏の人たちは、頑固に自分たちのスタイルを守り、侵略者を寄せつけないでしょう。
どんな時代になろうとも、日本人は総合的に人間力が高いので、日本人らしく生きていれば、いろいろと必要とされる分野も多いでしょうから、生き残っていけるでしょう。
金融緩和で、しばらくは延命し、欧米人が偉そうにいばりくさる構図は続くでしょうが、そんなに長くはないでしょう。頭を切り替えて次の時代に臨む必要があります。
他の国に侵入する外国人は大きく分けて2パターンあります。政治的、経済的に侵略しようとする連中か、自分の住んでいる地域、国は貧しいので出稼ぎに来る人たち。もちろん芸術家とか留学生とか細かく挙げればきりがないのですが、全体的には少数派であり、侵出地域に与える影響も短期的にはそんなに大きいわけではありません。
一番、たちが悪いのは、前者でしょうね。日本の政治家を恫喝したり、企業からカツアゲしたりする人たちです。日本にとっては、米国人(金融ユダヤ人)が圧倒的に多いですね。普通の白人は頭が悪いので、マン・ツー・マンで勝負すれば日本人が間違いなく圧勝するのですが、背後に大きな力が控えているので、虎の威を借りてとても強い。日本の政治家、企業トップ、官僚は、その辺のことをよくわかっておらず、唯々諾々と従うだけなので、搾取される一方です。
「日本は閉鎖的」とか「おかしな国だ」とか、さかんに言い立てるのもそういう人たちです。本当は自分たちがいかに恥知らずなことをしているか、卑しいか、世界的にみても嫌われるようなことをしているにもかかわらずです。普通に実力が試される世界では、彼らは間違いなく淘汰されるでしょう。
日本人は、米国人に対しては極めて弱いですが、欧州人からの要求は軽くあしらいます。それはそれで良識ある行為です。欧州人は米国人をまねてチンピラのようにふるまおうとするのですが、力は弱いし、迫力がないので、あっさりと見抜かれています。何の後ろ盾もない白人が偉そうにいばりくさる時代は終焉しつつあるということです。
一方、後者の出稼ぎの人たちは、生命力が強いですね。最近は中国の方が景気がいいので、かつてのように中国人の密入国とか不法就労というのは減ってはいますが、いまだに後を絶ちません。
韓国人なんかも韓流がどうの、文化がどうの、最近は意気盛んですが、自国のマーケットが小さく、基本的には貧しい国なので、わざわざ新大久保にまで出稼ぎに来ないと、食っていけないのです。一定のマーケットはあるので、過度に目立たず、謙虚にやっていけばいいと思うのですが、他国から侵略され続けてきた長い歴史がトラウマとなり、根が卑しいので、どうしてもところどころで本性が表れてしまいます。
だから、進出先のどこの国でも、摩擦が起こり、「韓国人」というのは、いくら彼らが飾りたて、立派な民族であると言い立てようとも、本質的にはリスペクトされないし、所詮、韓国人は韓国人という扱いしか受けられません。
まあ、それでも、彼らなりに必死に頑張っているし、経済的に迷惑を掛けない分、欧米人よりましということでしょうか。私たちの社会そのものが、低賃金労働者を必要としているので、治安や民度の低下、スラム化のリスクはあるものの、ある程度は受け入れざるを得ないという側面もあります。
海外に出ると、「自分探しの旅」に出たまま、漂流し、現地の人にも迷惑をかけるどうしようもない日本人もいますが、総じて、日本人はカネ払いはいいし、中国人、韓国人と違ってマナーも良く、欧米人のように無理やり自分の価値観を押し付けることもしないので歓迎されます。
世界の誰も踏み入れないような奥地で、地道に活躍している日本人は多いし、リスペクトされていますよね。中国から援助を受けていた国が、日本人とのパートナーシップを模索する動きなんかも出ていて、無理に肩肘を張らず、力を誇示しない、日本人の人の良さ、約束を律儀に守る信頼性の高さが、じわりじわりと評価されている形です。
これこそまさに「王道」ですよね。政治力や軍事力、カネの力で、他者を支配しようとする人たちは、一時的にはうまくいくかもしれませんが、決して長続きはしないし、侵出する方、される方、お互いにとって、不幸な結果をもたらします。
他者から搾取することで成り立ってきた、欧米主導の金融資本主義は近いうちに破たんするでしょう。その後、どう生きていくか。10年、20年は混乱が続くでしょうね。金融ユダヤ人は知能が高いし、狡猾な人たちなので、生き延びていくでしょうが、白人は怠惰だし頭も悪いので、アジア人が駆逐してしまうでしょう。黒人、ヒスパニック系なんかも同様。イスラム圏の人たちは、頑固に自分たちのスタイルを守り、侵略者を寄せつけないでしょう。
どんな時代になろうとも、日本人は総合的に人間力が高いので、日本人らしく生きていれば、いろいろと必要とされる分野も多いでしょうから、生き残っていけるでしょう。
金融緩和で、しばらくは延命し、欧米人が偉そうにいばりくさる構図は続くでしょうが、そんなに長くはないでしょう。頭を切り替えて次の時代に臨む必要があります。
備蓄
昨年の東日本大震災直後に買い込んだ食料が、あれから1年たってようやく在庫処理を終えようとしています。当時、やっかいだったのは、震度5強の揺れでしかなかった東京でも、サプライチェーンの途絶とやらで、スーパーの棚からめぼしい食料が消え、しかも数週間その状況が続いたことです。
私は、普段からこういう事態を想定して、飲料水だけは自宅に2リットルボトルで50本程度は備蓄しているので、水に関しては困りませんでしたが、東京電力福島第1原発の事故で、放射性物質を多めに含んだ雨が降った直後、東京の上水道も放射性物質の濃度が一時的に高まり、ペットボトルの争奪戦が起きたので、小さい子どもを抱えているご家庭は大変だったことと思います。
3月11日の後も大きな余震が来たり、3月いっぱいは原発の状態が予断を許さない状況だったので、自宅にずっと引きこもる長期戦覚悟で、缶詰、調味料、冷凍食品、レトルト食品、インスタント食品など日持ちしそうな食料品を中心に買い集めました。また、当時は放射能云々がよく分からなかったので、ヨウ素を含むといわれるコンブや乾燥ワカメなどの海藻類も普段は大して食べもしないのに大量に購入しました。
幸い、あれ以上の大災害は起きず、非常事態はこなかったわけですが、困ったのは、備蓄食品の後始末ですよね。普段の食生活になじんでいる食品ならまだしも、食べ慣れない食品は、計画的に消費すればいいのですが、夏場なんか特に、わざわざ好まない物を食べようという気は起きず、放置したまま、時間が過ぎていきました。
インスタントの麺食品なんかは、案外、消費期限が短く、あまり食べたくないのに、無駄にしないためにノルマ的に食べざるをえないといった状況でした。調味料なんかは、大量に食べるというようなものではないので、一部は期限をすぎた今もなお細々と消費し続けているような状況です。
海藻類も大変でしたね。嫌いではないですが、好きでもないので、放っておいたら、だんだん消費期限が近づいてきて、年が明けてから、大掃除の一環で、みそ汁やそば、うどんのスープなんかに入れて、ようやく食べ切りつつあります。
逆に冷凍食品は、普段はあまり食べていなかったのですが、食べてみると意外とおいしく、震災直後に購入した物がなくなった後も、定期的に買って食べたりなんかしています。レトルト食品や缶詰も普段の食生活に取り入れているので、難なくクリアしました。
震災から1年ということで、スーパーで一時期、災害備蓄用のレトルト食品や乾パンなんかが売られていましたが、あれを買い込んでしまったら、また同じ繰り返しですよね。期限が来たら駆け込みで、食べたくないものを処分しなければならなくなってしまいます。
最もいいのは、普段食べているものが備蓄や災害時の調理にも適しているということでしょうね。ちょっと多めに貯蔵しておけば、それで用は足りるわけです。カセットコンロ(あるいはキャンプ、アウトドア用のバーナー)と鍋とペットボトルの水さえあれば、あとは、米はいつもの袋入りの米をそのまま持ち出せばいいわけだし、味噌でも持っていれば、それだけで2、3日、多めにあれば1週間は事足りるわけです。
東日本大震災の検証報道みたいなのでは、あまり、備蓄については細かく触れられませんね。普段、備蓄しておいた食料は果たしてきちんと持ち出せたのか、持ち出せた場合、何が役に立って、役に立たなかったのかを知りたいです。
また、家が全壊したり、室内がめちゃめちゃになった場合、備蓄の意味があるのか? 食料だけは取り出せたのか? 全壊しなくても後から家に戻って食料や生活必需品を取りに戻れたのか? 津波の影響はどうだったのか? などなども興味深いところです。
多分、備蓄していても、災害時には役に立たないことも往々にしてあるだろうし、大して期待していなかったものがとても重宝したなんてこともあるんでしょうね。
一つ言えるのは、無理に普段食べないような乾パンなんかをため込んで、毎年、無理して消費しなくても、日常生活の延長上で考えるのがいいのかなという気がしています。水と米と味噌があればなんとか、しのげるわけで、それ以上余計な物を持っていてもどうなのか? どうせ、地震で家の中がめちゃくちゃになったら、非常用持ち出し袋がどこにおいてあったかなんかどころの話ではなくなるわけで、台所や納戸から最低限の物を取り出せればそれでいいわけです。
備蓄というのは、あくまでも非常時の選択肢を増やすだけのことで、選択肢が生き残るか、あるいは吉と出るか凶と出るかはそのときになってみないと分かりません。必要なのはどうすれば各自にとって平常時に近い状況を維持、あるいは平常心を保てるかでしょうね。
私は、普段からこういう事態を想定して、飲料水だけは自宅に2リットルボトルで50本程度は備蓄しているので、水に関しては困りませんでしたが、東京電力福島第1原発の事故で、放射性物質を多めに含んだ雨が降った直後、東京の上水道も放射性物質の濃度が一時的に高まり、ペットボトルの争奪戦が起きたので、小さい子どもを抱えているご家庭は大変だったことと思います。
3月11日の後も大きな余震が来たり、3月いっぱいは原発の状態が予断を許さない状況だったので、自宅にずっと引きこもる長期戦覚悟で、缶詰、調味料、冷凍食品、レトルト食品、インスタント食品など日持ちしそうな食料品を中心に買い集めました。また、当時は放射能云々がよく分からなかったので、ヨウ素を含むといわれるコンブや乾燥ワカメなどの海藻類も普段は大して食べもしないのに大量に購入しました。
幸い、あれ以上の大災害は起きず、非常事態はこなかったわけですが、困ったのは、備蓄食品の後始末ですよね。普段の食生活になじんでいる食品ならまだしも、食べ慣れない食品は、計画的に消費すればいいのですが、夏場なんか特に、わざわざ好まない物を食べようという気は起きず、放置したまま、時間が過ぎていきました。
インスタントの麺食品なんかは、案外、消費期限が短く、あまり食べたくないのに、無駄にしないためにノルマ的に食べざるをえないといった状況でした。調味料なんかは、大量に食べるというようなものではないので、一部は期限をすぎた今もなお細々と消費し続けているような状況です。
海藻類も大変でしたね。嫌いではないですが、好きでもないので、放っておいたら、だんだん消費期限が近づいてきて、年が明けてから、大掃除の一環で、みそ汁やそば、うどんのスープなんかに入れて、ようやく食べ切りつつあります。
逆に冷凍食品は、普段はあまり食べていなかったのですが、食べてみると意外とおいしく、震災直後に購入した物がなくなった後も、定期的に買って食べたりなんかしています。レトルト食品や缶詰も普段の食生活に取り入れているので、難なくクリアしました。
震災から1年ということで、スーパーで一時期、災害備蓄用のレトルト食品や乾パンなんかが売られていましたが、あれを買い込んでしまったら、また同じ繰り返しですよね。期限が来たら駆け込みで、食べたくないものを処分しなければならなくなってしまいます。
最もいいのは、普段食べているものが備蓄や災害時の調理にも適しているということでしょうね。ちょっと多めに貯蔵しておけば、それで用は足りるわけです。カセットコンロ(あるいはキャンプ、アウトドア用のバーナー)と鍋とペットボトルの水さえあれば、あとは、米はいつもの袋入りの米をそのまま持ち出せばいいわけだし、味噌でも持っていれば、それだけで2、3日、多めにあれば1週間は事足りるわけです。
東日本大震災の検証報道みたいなのでは、あまり、備蓄については細かく触れられませんね。普段、備蓄しておいた食料は果たしてきちんと持ち出せたのか、持ち出せた場合、何が役に立って、役に立たなかったのかを知りたいです。
また、家が全壊したり、室内がめちゃめちゃになった場合、備蓄の意味があるのか? 食料だけは取り出せたのか? 全壊しなくても後から家に戻って食料や生活必需品を取りに戻れたのか? 津波の影響はどうだったのか? などなども興味深いところです。
多分、備蓄していても、災害時には役に立たないことも往々にしてあるだろうし、大して期待していなかったものがとても重宝したなんてこともあるんでしょうね。
一つ言えるのは、無理に普段食べないような乾パンなんかをため込んで、毎年、無理して消費しなくても、日常生活の延長上で考えるのがいいのかなという気がしています。水と米と味噌があればなんとか、しのげるわけで、それ以上余計な物を持っていてもどうなのか? どうせ、地震で家の中がめちゃくちゃになったら、非常用持ち出し袋がどこにおいてあったかなんかどころの話ではなくなるわけで、台所や納戸から最低限の物を取り出せればそれでいいわけです。
備蓄というのは、あくまでも非常時の選択肢を増やすだけのことで、選択肢が生き残るか、あるいは吉と出るか凶と出るかはそのときになってみないと分かりません。必要なのはどうすれば各自にとって平常時に近い状況を維持、あるいは平常心を保てるかでしょうね。