2011年5月27日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
26日の米株式市場は、週間新規失業保険申請件数が42.4万件、第1四半期GDP改定値が前期比+1.8%となり、市場予想より悪い内容だったことが嫌気され、下落して始まった。ただ、その後は、ティファニーが発表した第1四半期決算が好調だったことから、消費者関連株などを中心に反発し、プラス圏を回復して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比8.10ドル高の12,402.76ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は上昇したものの、為替市場で円高基調となるなど、強弱材料が交錯していることや、シカゴ先物市場の日経平均先物は9,550円と前日の日経平均株価の終値と同水準であることなどから、動きづらいとの声がある。市場の予想レンジとしては9,500円−9,600円となっている。

為替:ドルが下落
26日の外国為替市場では、米国の経済指標が軟調だったことから、ドルがユーロや円などに対して下落する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は81円台前半、ユーロドルは1.41ドル台前半となっている。
本日は、米4月個人消費支出(予想:前月比+0.5%)、米4月中古住宅販売保留(予想:前月比-1.0%)などの経済指標発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.50−81.50円となっている。
 
商品:NY原油反落
26日のNY原油先物取引は、米国の経済指標が弱い内容となったことを受けて、景気先行き不安が高まり、反落して引けた。中心限月の7月限の終値は、前営業日比1.09ドル安の1バレル100.23ドルで引けた。
NY金先物取引でも、原油価格が反落したことや、このところの上昇を受けた利益確定の売りが優勢となったことなどから、5日ぶりに反落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比3.90ドル安の1オンス1,522.80ドルで引けた。